2021年07月30日 1684号

【五輪より命だ 平和で豊かな社会を 2021ZENKOin大阪スタートへ】

 7月23日「オリンピック中止 コロナ対策を」と訴えるアクションを皮切りに、「国際連帯の力で平和で豊かな社会を」と第51回平和と民主主義をめざす全国交歓会=ZENKOin大阪がスタートする。18日最終の全国実行委員会では、五輪中止への特別決議提案も決定され、命を守る闘いをさらに広く呼びかける。

ぼったくり男爵バッハは帰れ ヒロシマを五輪に利用するなと市民デモ

 7月16日、IOC(国際五輪委員会)のバッハ会長が広島を訪問。広島では「バッハのヒロシマ利用を許すな!東京五輪を中止せよ!広島デモ」に約50人が参加して抗議の意思を示した。主催は「東京五輪中止を求める広島連絡会」(代表 足立修一弁護士)で、ZENKO(平和と民主主義をめざす全国交歓会)広島も加わった。

 東京で連日千人を超えるコロナ感染者が報じられ第5波の感染爆発が確実視される中での五輪強行開催を、「平和の祭典」として描き出し批判をかわすのがバッハ来広の狙いだ。

 恒例の五輪休戦決議による休戦開始日にあたる日を選んでの来広だが、1945年7月16日は、トリニティ実験と呼ばれる世界初の核実験が行われた日でもある。これまで核兵器廃絶に何の関心も示したことのないIOCが、核兵器禁止条約の批准に背を向け続ける日本政府直結の橋本五輪組織委会長を連れてやってきた。利権まみれの五輪、命よりもカネの五輪強行に広島を利用させてはならない。「ぼったくり男爵は帰れ! 東京五輪は中止しろ!」と参加者は声を上げた。

 この行動に先立って、連絡会は7月12日、バッハを受け入れる広島市と広島県にも抗議の申し入れ行動をした。また急きょ立ち上げられたバッハ来広中止を求めるオンライン署名にも短期間に7万1317筆もの署名が寄せられた。最後まで五輪の中止を求めたい。

(ZENKO広島 日南田成志)

MDSホームページに戻る   週刊MDSトップに戻る
Copyright Weekly MDS