2021年07月30日 1684号

【カジノ反対の市長を 横浜市長選 広がる共闘/横浜パレードに250人/市民の命と生活を守る市政へ】

 横浜市長選(8月22日投開票)は9人が立候補表明(7/18現在)する大混戦となっている。だが、市民の願いは一つ。カジノ誘致ときっぱり手を切り、コロナ対策に全力で取り組む市長を誕生させることだ。

 告示を3週間後に控えた7月18日、「選ぼう!カジノ反対の市長を!」横浜パレードが行われた。住民投票条例制定運動に取り組んだ「カジノ誘致反対横浜連絡会」も加わる実行委員会が初めて主催し、過去最多の250人が参加。市長選に向けた市民と野党の共同の広がりを鮮明に示した。

 パレードに先立つ桜木町駅前のイベントで、「STOPカジノ横浜市長選共同アクション」共同代表の伊藤新さんが訴える。「横浜がどんな街になっていくかを決める歴史的な選挙。カジノ反対だけではなく、コロナから生活環境をどう守るのかが大きなポイントになる。横浜市立大学教授の職を投げ打って立候補する方を全力で応援しよう」

 「月桃の花」歌舞団は「命(ぬち)どぅ宝」「依存症を増やし、命を脅かすカジノはいらない」とエイサーを披露。「今は山中、今は浜」の替え歌「カジノを止める山中さん」、「カジノ不要」が圧倒したシール投票、コント、クイズ、漫才―楽しい企画を通して「コロナとカジノから市民を守る市政」実現を強くアピールする。

 市民と野党の共同予定候補、山中竹春さんが姿を見せ、マイクを握った。「投票日の8月22日、何の日か覚えてますか。『カジノ白紙』と言って当選した現市長が一転『カジノやります』と言った日です。いま横浜にはコロナをはじめ様々な行政課題がある。カジノなんて議論している暇はない。私と一緒に横浜市の住民自治を回復させようではありませんか」と力いっぱい呼びかけた。

 パレードでは「カジノを止める山中竹春」「市民の声聞く山中竹春」「カジノの予算はコロナに使おう」「カジノの予算で中学給食」とコール。5日後の五輪開会式を前に「ノーリンピック/カネより命」「ノーリンピック/命が優先」の声も響かせた。

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