2021年08月06日 1685号

【五輪ではなくコロナ対策だ 開会式直前に抗議アクション】

命守らぬ菅・維新はヤメロとデモ 大阪

 7月23日、五輪開会式直前に大阪市内では「オリンピックでなくコロナ対策だ!命守らない菅・維新はヤメロ!」デモが行われた。

 同日、ZENKOin大阪企画のワンデーアクションで▽大阪メトロ大合理化問題の現場検証▽オンデマンドパス実証実験の試乗▽「オリンピック中止・コロナ対策署名」ほかの大宣伝行動も取り組まれ、その参加者が報告。地下鉄や駅のワンマン化により交通弱者への危険性が増加する問題点、災害時に対処できない現実が明らかになった。

 ZENKOの山川よしやすさんは「大阪のコロナ死者数が全国1位になったのは維新政治の人災。みんなの力で変えていこう」と呼びかけ、「五輪はただちに中止」などと繰り出した。


感染震源地にするな  「ロックダウンだ!東京五輪」デモに700人 東京

 ZENKOメンバー約20人は、開会式直前の18時から千駄ヶ谷駅前で五輪開催への抗議アクション。

 警備車両が多数並ぶ物々しい警備と開会式目当てのたくさんの人で駅前は混み合っていた。ZENKOは「命を守れ、東京五輪中止」「予算をコロナ対策と医療に」と強くアピール。政府と五輪組織委員会のずさんな感染対策を批判し、「東京が感染のエピセンター(震源地)になってしまう」と開催の危険を訴えた。

 日本と多くの海外のメディアが抗議を取材していた。インタビューを受けたメンバーは「こんな状況では中止はやむを得ない」。世界に「五輪中止」の市民多数の声を発信した。

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 トーチの点火セレモニーが行われた都庁の都民広場近くでも「オリンピック災害おことわり連絡会」などが抗議アピール。上空に飛来した航空自衛隊の曲技飛行チームに向かい、「ブルーインパルス今すぐ消えろ」「人殺しの戦闘機帰れ」「オリンピックは戦争準備」と声をぶつけた。

 午後6時半、原宿駅前を出発した開会式抗議デモには700人が参加。都立病院に勤務する看護師は「命を救うには五輪を止め、人の流れを止めるしかない。政府が率先して人が集まるようなことを絶対にすべきではない」と強調した。



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