2021年08月13・20日 1686号

【2021ZENKO 「維新」NO分科会 命を奪う維新政治を終わらせる 市民の要求束ね行動で変える】

 「命を奪い生活を破壊する維新政治を終わらせよう」をテーマとしたZENKOin大阪の第5分科会。オンラインも含め30数人が活発に論議した。

 まず基調は「平和と民主主義をともにつくる会・大阪」代表の山川よしやすさん。大阪の医療崩壊は、住吉市民病院の廃止や公的病院への補助金カットなど、公的医療を破壊してきた維新の「人災」であると断じた。公的病院はアメリカ75%など海外に比べて日本は20%(民間80%)と極端に少なく、大阪はさらにその半分の10%。日本で最弱の公的医療実態は維新の人命軽視、公立医療削減政策の結果だ。行政の公的責任・公共性の再構築を求める市民運動、住民自治の取り組みで、菅・維新らを退陣させようと呼びかけた。

 また、「どないする大阪の未来ネット」事務局長の馬場徳夫さんは、大阪府市が都構想否決結果を捻じ曲げ、「一元化条例」でまい進する「カジノ・万博・大型開発」事業計画の数字を示し、でたらめさを暴いた。地下鉄延伸に540億円、その半分は大阪市負担、しかもカジノ事業者に負担させるとする202億円は誘致計画さえ大幅遅延だ。たった半年間の万博の跡地計画も実質白紙。地下鉄を延伸しても万博以降の利用は見込まれない。そんなずさんで馬鹿げた計画に540億円も投資するのは全くのムダであると強調した。

要求を束ね要請行動へ

 討議では、「維新の成長を止めるな<tレーズにみられる『改革』を装う政策と実態を対比し、大阪は成長していない′サ実を示すことが重要だ」との発言をはじめ、「儲かるか、儲からんか」という維新の政策宣伝に一定支持が集まる現状を分析し、「コロナ危機で暮らしや命を奪われる人びとの要求を束ねていくことが大事」との意見も。

 「平和と民主主義をともにつくる会・大阪」は、8月19日に行う大阪市健康局と福祉局との市民団体協議への参加者を募った。また、民間企業儲け優先、市民無視の大阪・枚方(ひらかた)市役所移転計画の撤回を求める「平和で豊かな枚方を市民みんなでつくる会」の報告には、枚方在住の参加者から「そんな計画があるなんて、初めて知った」と驚きの声。

 維新は、マスコミを利用して「やってる感」の演出に腐心する。対する市民は、要求を束ね、府市や議会への要請行動を重ねることで行政と政策を変えていく。総選挙や2023年地方議会選挙で、命や暮らしを破壊する菅・維新を倒す決意を参加者一同で確認した。

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