2021年08月27日 1687号

【身近な人に語りかけ、政治を動かす/「市民の力で世の中が変えられる」 そう感じる人を増やしたい/東京・日野で総選挙スタート集会】

 「市民と野党が力を合わせ、ここ東京21区から日本を変えよう」。こんな趣旨の集会が8月7日、日野市内で開かれ、リモートを含めて70人近くが参加した。

 主催した「ともに生きる社会を目指す市民の会」の木村真実(まさみ)さんが「総選挙に向け、日野市を含む東京21区では立憲野党から大河原まさこ衆院議員(立憲民主)が唯一立候補を表明。これまでの共同の上に新たなスタートを切る集まりにしたい」とあいさつ。

 日野市民が次々にマイクをとる。「PCR検査の拡充で感染者を早期発見・隔離しないとゼロ・コロナは達成できない。これをぶれずに政策として訴え続けてほしい」「若者が興味を持つSNSを活用し、自分の問題と実感してもらえる日々のアピール活動が大切」「力やお金を持たない人たちが置いてけぼりになる。こんな政治は絶対に許せない。立憲主義の実現を大河原さんに期待している」

 東豊田在住の上地悦子さん(日野・市民自治の町をめざす会)は「市長選・都議選を闘って思うのは、自分の足元を見るように隣人、友人、サークル仲間など身近な人に話をすることで動き出す、ということ。市民が一票投じることで世の中が変えられると感じる人をもっと増やしていきたい」と確信を込めて語った。

 市民と野党の共同候補として勝利した清水とし子都議(共産)ら多摩地域選出の都議・市議、川田龍平参院議員(立憲民主)の発言の後、大河原さんが「3月に脳出血で倒れ、今リハビリに励んでいる。障がいを持つ体となり、障がい者・高齢者の困り事をリアルに受けとめられるようになった。誰もが必要とするケアの営みを軸に政治と社会を再構築するビジョンをつくりたい。ケア労働を再評価し、ケアする人を支援する視点が大変重要だ」と抱負を述べた。

 最後に、市長選を候補者として闘いぬいたあるが精一前市議が「共闘をさらに広げ、前進してきた地平をさらに一歩切り開こう。SNS等で動画の配信、きょうの報告を。チラシ配布、ポスターはりも全力で取り組もう」と行動提起した。

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