2021年09月10日 1689号

【命を守れ 臨時医療施設を コロナ対策の抜本的転換を 9・10ZENKO緊急厚労省行動へ】

 9月10日、ZENKO(平和と民主主義をめざす全国交歓会)、なかまユニオン、首都圏なかまユニオンが呼びかけ(協賛―MDS<民主主義的社会主義運動>)、コロナ対策の抜本的転換を求める緊急厚生労働省要請行動が行われる。地域から寄せられる怒り、自治体要請での現場の要求を持ち寄り、厚労省に直接突きつけよう。交渉はオンラインで各地と結ばれる。

入院制限は撤回 直ちに検査拡大を コロナ闘争関東交流会

 8月26日、ZENKO関東コロナプロジェクト主催で「入院制限やめさせ 命、暮らしを守ろう!コロナ闘争関東交流会」が開かれ、オンラインを含め30人以上が参加した。

 基調報告で「重症者以外は自宅療養とする入院制限は医療放棄政策だ。ただちに撤回させ、臨時を含めた十分な医療施設・病床を拡大すること」を提起。「署名、ホームページへの書き込みや自治体、政府への要請行動を粘り強く行う」と行動方針を示し、9月10日の「ZENKO緊急厚生労働省要請行動」への積極的な参加を求めた。

 医療問題研究会の室生祥(やすし)医師は、新型コロナワクチンについて、現時点で「ワクチンは決め手でも切り札でもない」と指摘。「病床増設なしでは救えるコロナ患者も救えない」とし、通常診療削減の状況を回避するためにも職員増とコロナ病床拡充の要求を強調した。

 各地の市民からは、病床・人員不足で感染者をほったらかし≠ノしている実態が報告された。「日野市では保健所がないため、市が自宅療養者それぞれの病状を把握できていない状況だ」。相談窓口などを設置するように市民団体から近々市に要請する。

 「横浜市も同様だ。感染被害者の声が行政に届いていない。被害者の会をつくるべきでは」「菅首相や小池都知事は飲食店などに責任転嫁し、病床確保、検査拡大を一向に行わない。人災であり、法的に責任を取らせなければ」と意見が続く。また、児童・生徒のパラリンピック観戦中止要請や都庁のコロナ担当者の冷酷な対応などの報告も。

 9・10行動を呼びかけている首都圏なかまユニオンは「厚労省要請行動では、それぞれの自治体要請運動と関連させたい。こぞって参加を」と訴えた。

コロナ対策の抜本的転換を求める緊急厚生労働省要請行動

2021年9月10日(金)

●12:00〜12:30 スタート集会&国会前抗議集会
(参議院議員会館前)

●13:30〜15:30 厚生労働省要請・交渉
(参議院議員会館B107会議室)

●16:00〜17:00 院内集会 (同上)

共催:平和と民主主義をめざす全国交歓会(ZENKO)/なかまユニオン/首都圏なかまユニオン
協賛:MDS(民主主義的社会主義運動)/ZENKO

 
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