2021年10月08日 1693号

【総選挙へ市民と野党の共闘を/自公政権倒し政権交代だ/各地でMDS集会】

 11月初めと言われる総選挙をどう闘うのか。MDS(民主主義的社会主義運動)は「自公政権を衆議院選挙で完全に打倒しよう」(基調講演、2面に要旨)と9月23日から各地で集会を開催。政権交代へ闘う方針を確認した。菅政権が市民の怒りを買った新型コロナ対策。「切り札」とされたワクチンを正しく評価するための講演(医療問題研究会)も行われた。

市民連合と野党の政策合意が希望/大阪・枚方集会

 9月23日、枚方(ひらかた)集会は約30人の参加で開かれた。

 参加した市民は「元気だった自分の親族が自宅療養中に亡くなった。被害が身近にあることを知ってほしい」「将来のある自分の孫に、ワクチンを打つべきかどうか知りたい」「コロナによる死亡者が大阪だけ飛び抜けて多いのはなぜか、ぜひ明らかに」など質問や意見を述べた。

 枚方市での遺骨土砂を埋め立てに使わせない意見書採択に関して、多くの市民の賛同にもかかわらず、現段階では公明党と大阪維新の会は反対。緊急のFAX行動が呼びかけられた。

 グループ討議では「小学校にタブレットが届けられ、どこにそんな予算がと思っていたが、コロナ対策予算だったとは…。現場は感染症対策にも追われ、混乱の極み」と利益優先が生み出した弊害も浮かび上がった。

 参加者の「週刊MDSに載っている市民連合と野党の政策合意が希望だ。苦労した人が報われる世の中になってほしい」との発言を受け、地区委員長が「この秋の選挙闘争を通じて、“私たちが主人公の社会”をMDSに結集して創っていこう」とまとめた。


地方自治放棄許さず要請へ 阪神集会

 阪神集会は25日、西宮市で開催(リモートも含め約50人が参加)した。阪神集会では西宮市にある介護福祉職場でのコロナ対策が焦点化された。

 小規模デイサービスセンターつむぎの家を経営する畑京子さんは保健所の機能マヒに怒りをぶつけた。「感染者一人では濃厚接触者はいない」と行政検査を拒否。仕方なく自主検査せざるを得なかった。PCR検査の拡充が職員や施設利用者の安心につながると強調した。

 社会福祉法人尼崎武庫川園の老人ホームではワクチン接種した職員が発症、PCR検査陽性に。施設利用者も陽性となった。3週間施設内隔離の結果、認知症が進行してしまった。山川広美さんは早期発見、迅速な入院措置が高齢者施設では欠かせないと訴える。

 「平和と福祉のまち西宮をつくる会」はこうした要求をまとめ市に対し要望書を提出しているが、市はコロナを口実に対応を避けている。代表の廣田和也さんは「市民の声を聞くことをしない。地方自治の放棄だ」と怒る。待っていても仕方がないと要請に押しかける。

 政治変革、地域変革の先頭にたつMDSへの加入が呼びかけられた。

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