2021年10月15日 1694号

【原発賠償訴訟控訴審 高松高裁が国の責任認める 京都訴訟は公正判決署名を開始】

 9月29日、高松高裁で原発避難者えひめ訴訟の控訴審判決が出され、国が津波対策についての技術基準適合命令を発しなかったことは著しく合理性を欠くとして、原告らの損害を賠償する責任があるとした。これで、高裁レベルで国の責任に関しては、被災者側の3勝1敗となった。

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 翌30日に大阪高裁で京都訴訟の控訴審が開かれた。最近、東京電力は「区域外避難者には基本的に賠償されるべき損害などない」「すでに賠償金を払い過ぎているから、その分を充当すべき」などとんでもない主張をしている。原告側から、この「新弁済の抗弁」への批判が行なわれた。

 報告集会では、裁判に参加した原告7人とオンラインでの原告2人が、現在の思いを述べた。また、原告団のプロジェクトチームが作った「公正な判決を求める署名」用紙を発表し、協力を呼びかけた。署名用紙のQRコードをスマートフォンで読み取ると、原告たちの動画を観ることができる。署名用紙は、原発賠償訴訟・京都原告団を支援する会のホームページから印刷することもできる。
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