2021年10月15日 1694号

【10月沖縄参加団 遺骨土砂使用撤回を衆院選の争点に/10・24東京、10・31大阪の団結まつりで具志堅さんとともに】

 10月1〜3日、ZENKO(平和と民主主義をめざす全国交歓会)沖縄参加団が訪沖し、沖縄島南部の遺骨土砂埋め立て使用に反対し、闘っている具志堅隆松(ぐしけんたかまつ)さん(遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」代表)にお話を伺いました。

 具志堅さんは「遺骨土砂の問題は、基地に賛成か反対かではなく、それ以前の人道上の問題。死者の尊厳、遺族の気持ちが国によって踏みにじられようとしている。絶対に間違っている」と静かに怒りを語ります。

 具志堅さんは、全国1700余りの自治体議会に遺骨土砂使用反対の要請書を送付しました。120以上の議会から返事があり、その1割以上は意見書が採択されたとの内容でした。各地で関心が広がっています。

 意見書運動は12月議会でも取り組まれます。メディアに取り上げられ、全国での決議採択を各議員、市民が知ることで自分の自治体でも、と運動が広がることが期待されます。

 近く衆院選があります。具志堅さんは「立候補者に対し、遺骨土砂の問題についてどう捉えているのか有権者に表明してほしい、とメディアを通じて訴えかける。重要なのは防衛省の計画に対して撤回を求めるかどうか」と選挙の争点にしたいとの思いを述べました。

 10月24日東京、31日大阪の団結まつりに具志堅さんがゲストで参加されます(東京はオンライン参加)。遺骨土砂の問題を全国にさらに広く発信したいです。

石垣市長選で基地NOへ

 2〜3日には、自衛隊のミサイル基地が造られようとしている石垣島を参加団として初めて訪問しました。

 建設現場の様子はフェンスで囲まれて見えないため、「基地いらないチーム石垣」がドローンを飛ばして監視活動を続けています。既に隊庁舎の柱の造成が行われ、オスプレイの飛来地も計画されています。海岸には海上保安庁の船が最大16隻も停泊し、尖閣諸島における中国との軍事対立をあおっています。

 地域住民の願いはただ平和に静かに暮らしたいだけです。石垣では若者が中心となり「陸上自衛隊配備計画の賛否を問う住民投票」を求める署名が1万4千筆余り(有権者の約4割)集められましたが、住民投票は市長が反対して行われていません。来年2月の石垣市長選、9月の市議会議員選挙が重要です。

 11月27日〜12月5日、沖縄現地から発信を受けるZENKOスピーキングツアーでは、南西諸島の軍事要塞化に対する反対の声を全国に広げていきたいです。

(ZENKO共同代表 田中拓真)

 
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