2021年11月05日 1697号

【10・31総選挙 命とくらしを守ろう 市民の一票が政治を変える】

 10月31日、第49回衆議院選挙は投開票を迎える。24日、岸田政権は初の国政選挙の参院静岡補選で敗北し、自公は危機感を強める。変革の展望を切り開く市民と野党の共闘勝利へ、市民は投票箱が閉まるまで地域で取り組みを続ける。各地の奮闘が寄せられた。

「大椿ゆうこさんの声は自分の声」と若者も支持/大阪9区

 10月23日〜24日、憲法いかそう茨木市民の会と平和と民主主義をめざす全国交歓会(ZENKO)は、自民や維新ではなく市民と野党の統一候補である大椿ゆうこさんを、と訴える「茨木大行動」に取り組んだ。ツイッターを通じて「茨木大行動」を知った若者が、行動に参加する場面も。

 23日には、兵庫県宝塚市で非正規労働者の正規化を進めた中川智子前市長が「大椿さんは、解雇された女性非正規労働者の経験を持つからこそ、今の政治にNO!と声を上げられる」と応援メッセージ。

 大椿さんは「中川前市長は、私の『ロストジェネレーションに就労対策を』との訴えを受け、正規化を進めた。自民がダメなら維新と考える人もいるが、橋下から続く維新府政は、労働組合が求める団体交渉を違法にも5年余りも拒否し続けた。あなたの1票で政治は変えられる」と応える。

 訴えを聞いていた若者が演説を終えた大椿さんに「自分も2年前は、明日をも知れない生活だった。今から、大椿さんに投票してきます」と言うと、周りの支援者から歓声が湧いた。

 24日は「大椿ゆうこと市民、女性のリレートーク」。大椿候補とともに、非正規や貧困問題に取り組むNPO、茨木市の市民派、共産、立民の女性市議らが並び、「大椿さんのような女性をこそ国会に」と訴えた。


街頭で語りかけ池内票積み上げる 東京12区

 10月20日、足立区舎人(とねり)でおこなわれた市民と野党の共同候補・池内さおりさんの街頭宣伝に、ともにつくる会・東京のメンバーで駆けつけました。

 都営住宅前でのアピールに行きかう人たちが耳を傾けます。自転車で駆けつけた女性から「証紙貼りのボランティアをしたい。どうしたらいいか」と声をかけられました。事務所を紹介すると「明日行ってみます」。

 短いスポット街宣でしたが、チラシの受け取りもよく、商店街のお店からも「頑張って」と声かけをいただきました。通りかかった方と会話に―「ここは公明が強いのよ。(入れてくれと)うるさい人がいて」「チラシ、こっそり持って帰ったら大丈夫ですよ」「わかった、もらうわ」「投票は誰も見ていません。ぜひ池内に入れてください」「そうね、わかった」―。

 相手候補の公明党から頼まれているけど、迷っている人も多いようです。街頭で語りかけ、迷いを払拭し、池内さんへの1票を積み上げていきたいと思います。

(平和と民主主義をともにつくる会・東京 土屋のりこ)


市民が連日の練り歩きや囲む会を積み重ねて 滋賀1区

 滋賀1区(大津市・高島市)では、1区の会(市民連合)が市民と野党の統一候補・斎藤アレックスさんを当選させようと、連日様々な行動を行っています。

 20日には女性が中心となり大津市内で候補者を囲む会を持ち、23日は膳所(ぜぜ)駅での街頭宣伝と練り歩き。「投票に行き、政権交代実現を」と訴えました。宣伝では、チラシを取ってくれる方が多く、「投票したよ」との声も聞かれ、手応えを感じました。

 24日以降もびわ湖畔での練り歩きをはじめ、ほぼ連日駅頭宣伝や囲む会を予定しており、滋賀から市民と野党の統一候補勝利のうねりをつくり出します。

(平和と市民自治のまち大津をともにつくる会・中川てつや)


広島2区 市民連合とブリッジ共闘 自民との一騎打ちを闘いぬく

 広島2区では、一昨年「子どもたちに未来を拓く広島2区市民連合」を結成し、市民と野党の共闘で政権交代をと訴えてきた。

 今回の総選挙では、立憲民主党、共産党とそれぞれ政策協定が結ばれ、ブリッジ共闘方式で野党統一候補が実現。立憲民主党大井赤亥(あかい)候補と自民前職の平口洋候補の一騎打ちだ。安倍腐敗政権を支えてきた平口か、腐敗不正、憲法破壊に終止符を打つ大井か、短期決戦を全力で闘い抜く。

 10月15日には、西区横川駅前の市民連合街頭宣伝行動にZENKO広島メンバーも加わり、「野党共闘で政治を変えよう」と市民にアピールした。


団結まつりでも政権交代へ決意 東京3・4区

 選挙戦まっただ中の10月24日、東京都品川区で開催された「命どぅ宝団結まつり」には、地元東京3区から立憲民主党・まつばら仁候補と日本共産党・香西かつ介候補が駆け付けました。松原候補は政権交代へ向け絶対勝利するとの決意、香西候補はコロナ対策の抜本的改善と核兵器禁止への思いを語りました。

 また、市民連合おおたの会の駒木根智行さんは、東京4区での候補者一本化実現を報告。立憲野党の統一候補の実現には、市民が政策要望を出し粘り強く政党へ働きかけたことがあり、8項目の政策協定が共産党・谷川智行候補との間で結ばれました。歴史的と言える大田区での候補者一本化を受け、「命とくらしを守り、団結して政権交代を実現しよう」との呼びかけに加え、リニア新幹線工事の差し止めを選挙の大きな課題として闘っていく決意も語られました。

 今年の団結まつりは、政権交代をめざす人々の決意を固め合う場としても、大成功を収めました。

(ZENKO東京南部・佐々木透)

市民と野党で政治を変える市民大集会 東京21区

市民と野党の共同候補・大河原まさこさん勝利へ、立憲野党6党から木村英子参院議員(れいわ)、東京21区地域で都議選を勝ちぬいた共産・立憲・生活者ネットの3議員、地方議員30人など含めて市民300人が参加した。(10月25日 立川市)
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