2021年11月12日 1698号

【10・26「反原子力の日」行動】

連帯の力で関電の老朽原発とめる

 10月26日は、1963年日本で初めて原子力発電に成功した日として「原子力の日」とされるが、とんでもない! 関電前プロジェクトは、大阪市の関西電力本店前で「老朽原発をはじめ直ちにすべての原発を止めて廃炉に!」と訴える「反原発の日」行動をした。

 関電社員には福島からの避難者Tさんの「福島原発事故の被害を見て考えを改めた、と言う勇気を持ってください」とのメッセージを手渡し、関電には「老朽原発は特に危なくこのまま廃炉にすべき」と要請した。

 反原発で闘う福井県石地優さんは「美浜原発現地のアンケートでは多くの人が老朽原発の稼働に不安を感じている」、愛媛県門田鈴枝さんは「四国電力は度重なる事故や内部告発もあり、原発を稼働させる企業理念も緊張感も全くない」と連帯メッセージを寄せた。ZENKO北海道・地脇聖孝さんは核ゴミ問題の寿都(すっつ)町長選支援報告、原発事故避難者住宅の追い出しを許さない会・熊本美彌子さんは「帰還政策のみを推し進め、従わない人々を悪者扱いして裁判にかけようと。手をとりあって共に闘おう」。連帯して闘う意義を改めて認識した一日となった。

(ZENKO関電前プロジェクト・秋野恭子)


原発ゼロの選択を 東京ではデモ

 東京の反原子力の日行動は10月30日、日比谷公園を出発するデモとして取り組まれた。「原発とめよう!東京ネットワーク」が主催した。

 東電本店前では「東電は福島原発事故の責任を認めろ」「被害者にきちんと補償しろ」「トリチウム汚染水を海に流すな」「東海第二にカネを出すな」とシュプレヒコール。

 新型コロナ「リバウンド防止措置期間」終了後初めての週末とあってにぎわう数寄屋橋交差点にさしかかると、「あすは衆議院選挙の投票日。子どもたちの未来のために、原発をやめる政策を実行する人を国会に送り出そう。原発のこと、福島のことを考えて一票を投じよう」と行き交う人びとに呼びかけた。

MDSホームページに戻る   週刊MDSトップに戻る
Copyright Weekly MDS