2021年11月19日 1699号

【市民が前に出て共闘支えた総選挙 一市民として、精一杯行動してみました 理屈じゃなく生身で、総選挙を闘って 東京12区】

 10月30日、総選挙投開票日を翌日に控えて、私は朝から情緒不安定。ワンオペでの「池内さおり候補者遊説センター」へのお弁当配達最終日を、てんやわんやで過ごしていました。今日で終わりという安堵感と寂しさに、時折り溢れてくる涙。作って詰めて配達すること1日3回12日間で、計150食余り。候補者と遊説スタッフ全日程の胃袋担当でした。

 私は、生業である飲食店を休むことなく、近くにお仲間と構えた市民事務所(黒ネコハウス)のおかげで、選対会議、チラシ折り、ポスティング、街宣、シール貼り、スタンディング、電話かけに、地元はもとより足立・荒川など12区とその近隣の方々も駆けつけて展開された選挙活動に、細切れでも可能な限り関わることができて、幸せでした。

 賛否両論ありながら、市民チラシは13万枚印刷、12万7千枚を撒ききり、電話かけは、何と4500件以上に上ります。黒ネコハウスに集う市民参加の盛り上がりは「みなせん」メンバーにとどまりませんでした。91歳の老婦人から中学生女子まで! 元ホームレスのおばあちゃんからアルコール依存症のおじさん…無料弁当利用者仲間も協力してくれました。

 まさにカラフルでパワフルなこの動きは、野党共闘と市民の連携が少しずつ浸透してきたことの証(あかし)です。結果はともあれ、様々な考えの人が集まり忌憚(きたん)なく語り合える「安全地帯」と、例えば黒ネコハウスで実験的にまちのしゃべり場兼相談室や定例シネマ会を開いたり…などこうありたい社会のカタチをためしに作ってみる試み「プレフィギュア」。社会学者のH先生から教わったこの二つのことが功を奏したようです。

(みんなで選挙@東京12区・橋本弥寿子)

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