2021年12月10日 1702号

【広島集会 遺骨問題でも沖縄とつながる 意見書運動も全力】

 11月27日、ツアーの先頭を切った広島集会には、オンラインを含め約80人が参加した。玉城知事の設計変更不承認の直後でもあり、まず、不承認支持の闘いを全国で広げる意義を強調。講演・報告では、戦争被害者の遺骨にスポットをあて、その扱いにおける日本政府の非人道性を再確認した。

 沖縄戦遺骨収集ボランティア・ガマフヤー代表の具志堅隆松(ぐしけんたかまつ)さんによる講演「人道上許されない遺骨土砂の埋め立て使用」(2面に要旨)に続き、広島から「広島の強制連行を調査する会」の正木峯夫さんが「広島三菱元徴用工遺骨問題から学ぶこと」と題して報告。戦前広島三菱で働かされていた朝鮮人徴用工が、故郷への帰国を目前にして枕崎台風で遭難。いまだに正当な謝罪と補償を受けることなく壱岐の寺に眠っている。戦後補償の原則を守る大切さを共有し、沖縄との共通性も改めて実感。

 会場では、具志堅さんの県庁前ハンガーストライキに駆けつけ、広島市議会に「遺骨土砂の埋め立て使用反対意見書」を求める署名を呼びかけている方の発言も。ZENKO広島も全力で取り組むことを確認した。

(ZENKO広島・日南田成志)
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