2021年12月10日 1702号

【ZENKOスピーキングツアーがスタート 「不承認」支え 基地と軍事化止め 東アジアの平和を】

 辺野古埋め立てにかかわる沖縄県の設計変更不承認直後の11月27日、ZENKO(平和と民主主義をめざす全国交歓会)スピーキングツアー集会が始まった(12月5日まで)。日米の軍事力強化と沖縄・南西諸島の最前線で闘う9人が全国に発信。不承認支持、辺野古新基地建設と南西諸島軍事要塞化を止め、国際連帯で東アジアの平和を、と訴えた。(2・8面に関連記事)

手を携え、戦争を絶対起こさない/東京集会

 東京集会(11/28)では、沖縄平和市民連絡会の上間芳子さんが「沖縄では戦争の準備が着々と進められつつある。沖縄戦の悪夢がよみがえる」と危機感をあらわに。「日本政府の沖縄との植民地的な関係」「先住民の土地に居座る米軍」「基地による生態系の破壊」を指摘したDSA(アメリカ民主主義的社会主義者)の連帯メッセージは沖縄反基地闘争に重要な視座を提供し、感銘を与えた。

 ZENKO千葉の山口真理子さんは不承認支持のブルーを身に着け、市川市議会における遺骨土砂不使用請願の全会一致採択について報告。「保守系高齢議員の『これに反対する人は誰もいないよな』のひと言で通った。基地建設の埋め立てに使わないでということは譲らず、明確に書いた」

 遺骨土砂のことを知っているか問うシールdeアンケートを実施したのはZENKO東京北部。田中佳代子さんは「『ニュース見てないから』と『知らない』にシールを貼った若者に『戦争で死んだ人の遺骨が混じった土砂で海がなくなろうとしている』と話すと、新基地反対署名をしてくれた。一人ひとりに伝えていくことが第一歩」と語る。

 「沖縄とつなぐ八王子の会」と松戸「沖縄とつながろう会」からは、くしくも同じ映画『ちむぐりさ 菜の花の沖縄日記』上映会開催の報告が寄せられた。松戸の小野眞知子さんは「コロナ禍、700名が集まった。よかったのは4人に1人がアンケートに答えてくれたこと。それだけ心揺さぶられる映画。とくに若者に見てほしい」と話した。

 12月23〜25日「山内若菜展in鶴見」、2月11〜13日「ZENKOユース平和参加団in沖縄」の呼びかけが続く。「月桃の花」歌舞団は朝鮮半島終戦平和キャンペーンにちなんだ新曲『おわりをはじめよう』を披露。上間さんが「ZENKOの集会は幅が広がり、力強くなっている。みんなで手を携え、戦争を絶対起こさないため頑張りましょう」と締めくくった。

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