2021年12月17日 1703号

【「不承認」支持!政府は新基地を断念せよ 玉城知事「横暴に負けず一致団結」 辺野古県民大行動に800人】

 12月3日、沖縄県庁前と首相官邸前を結ぶ「『不承認』支持!政府は辺野古新基地建設を断念せよ!」同時アクションで、県庁前には500人が集いデモも。

 翌12月4日、名護市辺野古キャンプ・シュワブゲート前では1年2か月ぶりの県民大行動。参加した800人の前に玉城デニー知事が登場すると歓声が上がる。

 玉城知事は「国は軟弱地盤が分かった時点でしっかり調査する必要あった。スケジュールありきの見切り発車で始まった不法な埋め立てと言わざるを得ない」と指摘する。「沖縄は新しい基地を県民自らが提供する立場には立たない。国はあらゆる手段で辺野古の埋め立てを進めようとする。しかし、私たちは横暴に負けてはいけない」と決意を示し、「自分たちの思いを、ウチナーンチュの誇りを、ウヤファーフジ(ご先祖様)への敬いの気持ちを、自然への畏敬の念をしっかりと確かめながら、未来に向けて一致団結して行動して行こう」と呼びかけた。

 来年1月名護市長選予定候補の岸本洋平さんは「完成の見通しの立たない工事は直ちに止めるべき。平和で豊かな名護市をつくる」。オール沖縄会議現地闘争部長の山城博治さんも「この集会を契機にまたゲート前に結集しよう」と訴えた。

スピーキングツアー沖縄集会 大行動参加者も

 夜のZENKOスピーキングツアー沖縄集会会場には47人。県民大行動にも参加した人びともいて満席だ。

 山城博治さんの講演を受け、「離島に高校をつくらなかったことで過疎化が進み、軍事化が進んでいるのでは」「韓国・対案文化連帯のユ・ミヒさんからのメッセージで、朝鮮半島の在韓米軍に対し沖縄と同じように危機感を持っていることは力になった」と意見が出された。沖縄平和市民連絡会・上間芳子さんも「重要土地規制法で反基地・平和の活動をするわれわれの情報が丸裸にされる。今日をきっかけに闘いの輪を広げよう」と語った。

(ZENKO共同代表・田中拓真)

 
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