2021年12月31日・2022年1月7日 1705号

【議会を変える 東京足立区議土屋のりこ 緊急支援のその先へ】

 12月19日、池袋のワーカーズコープ本部で「しごと探し・しごとづくり相談交流会」が反貧困ネットワークとの共催で開催され参加しました。

 コロナ禍で、たすけあい村のような一時緊急支援の取り組みが広がっていますが、急場をしのいだその先への支援が必要です。非正規労働のように使い捨てられる働き方ではなく、ともに働く場である協働労働の事業所から組合員の方たちが参加し、就職を求める相談者の方たちとマッチングや交流をしました。

 主催者の一人、反貧困ネット瀬戸大作事務局長は「相談の一件一件が深刻になっている。2年以上にわたり野宿生活している人も。主体的に働く場を作っていくことが求められている」。私は、協同組合事業への出資金の返金は生活保護における収入認定の対象とならないこと、理解を促進する取り組みを進めたいことなどを話しました。

 ワーカーズコープからは、東京事業本部や関東事業本部のスタッフが6つのブースに分かれ、懇談を実施。私も東部事業所ブースで相談対応にあたったり、足立区からの相談者の方がいたので、これまでのことなどお話をすることができました。生活を立て直していくにあたり、社会活動に参加したり、地域の中で人との関わりを作っていくことが大切です。お話した方に、ともにつくる会・東京の取り組みをお誘いしたところ「参加してみます」。人との関わりの中で、もう一度ご自身のやってみたい仕事や生きがいなど考えるきっかけになれば、とうれしく思いました。

 この日はクリスマス前ということで、相談会の後はささやかなクリスマスパーティーのように懇親会となりました。ミャンマーの軍事政権から逃れてきた方が経営されているミャンマー料理店のお弁当と、手作りの韓国料理ヤンニョムチキン、若者サポートステーション当事者がつくったシフォンケーキなどなど。

 今回で5回目の開催だったそうですが、労働者を使い捨てない社会づくりの試みとして意義が大きいと感じました。多様なつながりを広げていきたいと思います。

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