2021年12月31日・2022年1月7日 1705号

【原発賠償京都訴訟 開廷前に署名活動も 第1次35団体・2千筆の署名提出】

 12月16日、大阪高裁で原発賠償京都訴訟の控訴審第12回口頭弁論が開かれた。

 原告と支援者は開廷に先立って12時半から淀屋橋南詰に集まり、街頭宣伝と署名活動。そのあと裁判所に第1次分として35の団体署名、2031筆の個人署名を提出した。

 この日は39席に制限された傍聴券を求めて45人が並び、抽選に。法廷では、原告側から3つのプレゼンテーション―(1)高松高裁判決の妥当性(2)国際人権法に関して(3)低線量被ばくの危険性―が行なわれた。

 報告集会では、会場から6人、オンライン参加の2人の原告が発言し、「区域外避難者への風当たりが強く、声をあげるとバッシングもある。その人にも、私たちの立場に置かれたらどうするかを考えてもらいたい」「街頭署名行動で、若いお兄さんが署名して最後に頑張ってと言ってくれたので、諦めずに頑張っていこうと思った」など署名活動に触れた発言が続き、参加者の胸に響いた。

 田辺弁護士から国内避難民の権利に関する国連特別報告者セシリア・ダマリーさんの訪日調査を実現する活動について報告があり、支援する会事務局長の奥森さんは福島県が避難者を訴えている住宅追い出し裁判について説明し、「原発避難者の住宅追い出しを許さない会」への入会を訴えた。

 次回期日は3月11日。午前中から催しを企画する。

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