2022年07月22日 1732号

【2022参院選 戦争・改憲とめようと全力 福島さん(比例区)、山添さん(東京選挙区)、伊波さん(沖縄選挙区)が当選】

 7月10日投開票された2022参院選。改憲勢力3分の2超という危険な結果となったが、ZENKO(平和と民主主義をめざす全国交歓会)、MDSや戦争・改憲阻止をめざす市民は、ともに選挙戦に力を尽くし、福島みずほさん(比例区・社民党)、山添拓さん(東京選挙区・共産党)、伊波洋一さん(オール沖縄)らの勝利の一翼を担った。

沖縄選挙区 伊波洋一さん大接戦を制す 二度と戦場にさせない≠フ勝利

 沖縄選挙区は、オール沖縄が推す現職の伊波洋一さんが27万4235票を獲得し見事2期目の当選を果たした。自民・公明が推す古謝玄太候補を2888票の僅差で破り大接戦を制した。

 10日夜、那覇市の教育福祉会館で、伊波さんが玉城デニー知事とともに開票速報を静かに見守る。開票が進むごとに相手候補と抜きつ抜かれつのデッドヒートだ。日をまたいだ11日零時過ぎ、当確が出ると一気に大歓声に包まれた。伊波さんはカチャーシーで支援者らと喜びを分かち合った。

 伊波さんは大接戦を振り返った。「今回は政府が乗り込み、辺野古容認を押しつけて県民の民意をつぶそうという、ものすごい力が働く中での選挙戦だった。私たちはこの力に対し、ここ一番でしっかり闘い勝利することができた。これは辺野古新基地ノーという沖縄の民意の勝利だ。二度と沖縄を戦場にさせないというその勝利だ」

 続けて、「本当に勝利の大きさを感じた。各地域で政府の圧力に耐えながら勝ったと思う。この結果、この思いを持って、私は国会に再び行き、さらにパワーアップして、民意は示された、新基地に県民はノーだとしっかり訴えていく。南西諸島、沖縄を軍事化しようとする政府の意図をくじかなければいけない。沖縄は日米政府の駒ではない。聞く耳を持つ岸田総理は、沖縄の声を聴け。私たちの民意を日米政府に認めさせて辺野古を断念させる」と力強く表明した。

 デニ―知事も「辺野古に基地は絶対つくらせない―このことを伊波さんは堂々と主張し、相手候補は容認。同じ論点で県民に判断を求めた。伊波さんが県民のみなさんに訴えたことを今度は沖縄県政の公約にし、しっかり選挙戦へ闘っていきたい」と秋の知事選に向けた決意を語った。

 連日、選挙戦を支えてきた沖縄平和市民連絡会の上間芳子さんは、今回の選挙戦を「相手候補との闘いではなく、岸田政権との闘いだった」と振り返った。

 全国の結果で改憲勢力が3分の2超を占める中、沖縄で平和の1議席が確保されたことの大きな意義を改めてかみしめた。

(ZENKOおきなわ 新垣仁美)

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