2022年07月22日 1732号

【山川よしやすさん 1万2501票の大健闘 カジノ住民投票運動の力 大阪市議城東区補選】

 7月11日午前3時前、大阪市会議員城東区補欠選挙の開票結果で、無所属市民派・山川よしやす候補1万2501票が確定。カジノ住民投票署名運動をスタート以来「カジノの是非を問う住民投票条例制定をもとめる会」事務局長としてけん引してきた山川さんに、2019年大阪市議選(4481票)の3倍近い支持が寄せられた。大健闘だ。

 結果について山川さんは語る。「カジノ住民投票署名運動を基礎に維新府市政を徹底して批判し、主権者である市民のための市政への変革を求めて闘いぬいた。当選は叶わなかったが、1万2501票を得て次点を勝ち取れた。これは大阪府市民の意思を握りつぶし、議会で勝手にカジノ誘致を強行する維新府市政に対する怒りの表れだと思う」

 10日夜、開票が進む中、「平和と民主主義をともにつくる会・大阪」は、選挙を振り返るミーティングを持った。スタッフは「3年前の選挙と比べ、ねり歩きでも次々と声がかかる。こんなことは初めて」「かつてなくたくさんの対話ができ、何票読むとの申し出も次々に」と手応えの違いを語る。初めて選挙活動した市民は「受任者となり署名活動で終わるはずが、いつしかねり歩きまで。微力ながらついていきたい」。

 ツイッターなどSNS発信に努力したメンバーが「動画もアップし、徐々にだが影響力のある人のリツイートや拡散で今までにない反応も。初めてのツイッターデモもやった」と紹介すると、山川さんも「街頭演説で見知らぬ女子高生や若い女性、30代くらいの男性などの声援や車からのアクション。SNSで見たという人も結構いた」。

 応援団長が「署名の流れが手応えとなり、やるべきことはやれた。来年の地方選での絶対勝利に向けて、若い応援団を。頼むで」と改めて檄をとばす。

 選挙での市民の反応も踏まえ、まずはカジノ住民投票署名の提出行動の準備が始まっている。山川さんは「これから本格的に展開するカジノ住民投票条例制定への直接請求運動など地域から大阪を変革する運動が私たちの展望を作り出す。全力を尽くしたい。提出時には大阪府議会を包囲し、吉村・松井など維新勢力を追い込む。運動の力は健在だ」と意気軒高だ。

カジノ直接請求をリード

 山川さんが徹底して訴えた公約は“カジノ住民投票の実現”だ。

 6日城東区内の個人演説会には、カジノ住民投票運動に取り組んだ受任者らの「山川さんが現場へ来てくれたから、なんとか署名を集めることができた」「5月の集会をYouTubeで観た。学者の悲壮な講演の後、山川さんが明るく展望を語っていてビックリした」との応援メッセージで溢れた。

 もとめる会共同代表・大垣さなゑさんが「これから自民党や公明党にもカジノ住民投票実施に賛成する動きをつくっていくこと。私もがんばる」とエール。

 9日夜のマイク納めでも、城東区で住民投票運動を広げてきた松尾孝子さんが「維新は病院や学校をつぶす政策を進め、若い人や高齢者が“大阪市で生きるのが苦しい”と言う姿を見てきました。山川さんはカジノ住民投票実現を皮切りに、勇気を持って大阪市を変えます」と支持を強く訴えた。



MDSホームページに戻る   週刊MDSトップに戻る
Copyright Weekly MDS