2022年07月29日 1733号

【カジノ住民投票署名 条例制定本請求へ】

 カジノ住民投票条例直接請求運動が山場を迎えている。6月6日への署名提出後、72市区町村選管による審査、縦覧をへて署名簿返付が完了。署名総数は21万134筆(有効19万2773筆、無効1万7361筆)と、有効署名は法定数を4万6264筆超えた。住民投票をもとめる会は7月21日、「カジノ住民投票をもとめる大阪府民アクション」で全署名を府庁に提出する。各地域からも全力で府議会での条例案可決を迫る。堺市の取り組みを寄せてもらった。

条例を制定せよ 大集会/"カジノあかんやろ"の怒りから地元で署名広げた! 堺市

 7月16日、堺市で「カジノ住民投票条例を制定せよ 大集会」を開催し、市内の受任者など168名の参加で第2ステージのスタートを切りました。

 堺市全7区の法定数(50分の1)は1万3768筆、集めた署名は2万1165筆で達成率154%。大きな数字にチャレンジした各区の頑張りを交流。署名に取り組んだ受任者の人生を振り返りながらの思いがそれぞれに語られました。

 「私の家系はもともとギャンブル嫌い。祖父は北浜で株の仕事していたが、株はギャンブル、絶対手を出すな、と。しかし嫁いだ姉の夫が競馬で900万円の借金。結局父が尻拭いをした。署名活動は苦しかったが最後まで関わりきれた。悔いはない」「この署名は自分の住む所でしかできない。町会の人に広げないとと思ったが、政治的な話はしたことがない。思い切って、博打を行政が進めることはどういうことかと近所の人に訴えたら、友人から友人へと広げてくれた。これまでの署名とは違った」など、地元に向き合い署名を広げた報告が相次ぎます。「カジノののぼり、これがあったからひとりでもスーパー前に立てた。自分が何者なのかを明らかにしてくれた」との振り返りも。

 大垣さなゑさん(もとめる会共同代表)は「市民に隠して夢洲(ゆめしま)の土壌改良費に788億円の公金投入を決めた。維新の暴政を許さない。署名運動の対話で市民が手をつなぐことができた。有権者が黙っていてはいけない」と強調。野村友昭さん(前堺市議会議員)の講演と続き、多彩かつ充実した内容で第2ステージへの決意を固めました。

 7月21日府庁前行動をはじめ府議会議員要請、堺市議会での国宛ての意見書採択などの取り組みを堺から進めていきたいと思います。

(住民投票をもとめる会・堺 五十子<いかご>幸光)



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