2022年07月29日 1733号

【戦争・改憲 カジノはノーだ 市民が闘った参院選 大阪市会補選】

 7月10日投開票された参院選と大阪市会議員城東区補選。戦争・改憲や維新政治に反対する市民は、選挙戦で対話を広げ、地域から展望を切り開いた。

「カジノ止めるため」と支持広がる 維新への怒りが頑張る山川さんに 大阪市城東区

 7月1日、大阪市会議員城東区補選告示。カジノ住民投票署名運動の事務局長として府下72市区町村を駆け巡り21万筆の原動力になった山川よしやす候補の選挙戦がスタートしました。

 猛暑の中、選挙カーを降りて細い辻々を回りながら「税金はカジノでなく市民のくらしに使え/園庭のある保育所を」と、争点を明確にアピールしました。

 「税金をカジノに注ぎ込む維新は、おかしい」「住民投票署名をしたよ。カジノを止めるため頑張る山川さんに入れるわ」と演説を聞いた人の支持が広がります。山川候補の人柄に惚れ込んだ署名受任者や他市の市議らも「山川さんの実行力はすごい」と連日応援に駆けつけてくれました。

 7月6日「山川よしやす大演説会」は、会場からあふれる62人の参加で選挙戦に弾み。「選挙の応援まではできない」と言っていた受任者Aさんは演説を聞いた後、辻立ちの応援に駆けつけ「踏ん切るまで時間はかかったが、応援できてよかった」との感想でした。

 終盤に入るとSNSを見て応援に来る若い人が増え、チラシの受け取りが良くなりました。「ビットコインを使ったギャンブルにはまっていたが、子どもが生まれたのでやめた。カジノは絶対あかん」「SNSで山川さんを拡げるわ」「自民党員だけど山川さんを知人に紹介する」「共産党支持だけど、住民投票を求める会で頑張った山川さんを応援するわ」と、どんどん反応が良くなり、広がりを実感しました。9日間を全力で闘い抜きました。

 当選には至りませんでしたが、前回の約3倍、1万2501票を獲得できました。カジノを強行する維新市政への怒りの表れだと思います。託された想いを力に、住民投票条例制定へ全力で闘い、来春の大阪市議選勝利のため頑張ります。

 (大阪市・笠井恵子)


東京12区「みな選」で交流 市民のつながりを大切に

 7月16日、東京・北区赤羽で「みんなで選挙@東京12区(みな選)」の定例会が行われ、今回の参議院選挙を振り返った。

 「野党3議席確保」「維新の東京進出阻止」など東京選挙区の結果を喜ぶ声があがる。「みな選」の選挙活動でも「たくさんの若い人がビラを受け取ってくれ、『戦争には絶対に行きたくない』などの話も聞けた」と若い世代が全く政治に無関心ではない印象を報告。共産党の山添拓さん当選に話が及び、「選挙活動中はふれあいを大切にしていた。奨学金問題について熱心に語る演説は若い人に響いた」「選挙期間中も毎日5時半から駅頭。日常活動を大切にしていた」と無党派層の得票トップもうなずける意見が語られた。

 選挙全体の結果には「みな選」は誰も満足していない。「野党は混迷」「1人区では大敗」など全国的には厳しい意見が述べられる中、今後の課題も見えてきた。「自分の暮らしの中で、いろいろな人と地域の問題を共有し、そのつながりの積み重ねが選挙には大切」と、SNSの有効活用を含めた普段からの市民同士の交流を深めていく活動の重要性が強調された。来年4月の北区長選に向けて「6月の杉並区長選を見習い、地域課題を中心に市民運動を横につなげ、『みな選』と野党の統一候補擁立」の運動を進めていくことを確認した。

 最後に安倍元首相の国葬反対の請願提出について話し合った。
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