2022年08月05日 1734号

【国際連帯と市民の闘いが勝利の展望】

 2022ZENKOin大阪の開会集会、分科会での発言要旨を掲載。いろんな分野での市民の闘いが結びつき、国際的な広がりを持つことで、勝利への展望をひらくことができる。


DSA(アメリカ民主主義的社会主義者)/民主的な社会は大衆闘争がつくる/国際連帯作業部会共同代表トラヴィス・エスさん

 米国、日本、沖縄の労働者階級の運命は深く結びついている。私たちを鎖につなぎ続けているのは同じグローバル資本の体制そのものであり、すべてが解放されなければ、誰も解放されたことにはならない。

 米国で最も活気ある社会主義組織となったDSA。その社会変革の理論は単純明快だ。多様な人種からなる労働者階級が団結して、米国及び全世界の階級支配の打倒に結集することだけだ。

 いま戦闘的な労働組合が燎原の火のごとく全米に広がっている。アマゾンの倉庫で初めて組合を作ったリーダーが雑誌の表紙を飾った。借家人組合のネットワークが次々と生まれ、民主主義的社会主義者が地方議会に選出されている。

 DSAはコロナ感染拡大の間も、予防を徹底したうえで全戸訪問活動を続け、深く地域に入った。オレゴン州ポートランドでは、立ち退きを迫られた借家人が弁護士を依頼できる条例制定運動を進めてきた。条例には郡政府内に借家人保護の部署を設けることも含まれている。カリフォルニア州デイビスの町ではホームレス支援や福祉施策などを担当する「公共安全課」を設置させた。市長宅への抗議行動などを市民団体と取り組み1年足らずで実現させた。

 最高裁の中絶禁止判決に、全米の支部が中絶基金の拡充に取り組んでいる。必要な時に、無料で堂々と中絶できる権利を要求していく。

 大衆闘争を通じてのみ我われは目標を達成できる。明日の世界を建設できる。米国で勝利したければ、日本の反動勢力を倒さなければならない。辺野古の米軍新基地建設を止め、憲法9条を軍国主義者から守らなければならない。

 大阪府全域での住民投票条例制定署名で21万筆を超える署名を主導したZENKO、おめでとう。

 永久(とわ)の連帯を!民主主義的社会主義万歳


ZHAPを米国内に拡げる楽しみ/国際委員会ZHAP運営委員ニック・ワトキンスさん

 この1年はZHAPを前進させる重要な年だった。3月、初めて政治教育企画を主催。5月には韓国、フィリピン、グアム、ハワイ、そして日本から、米帝国主義に対する共通の闘い、基地撤去の闘いを報告するオンラインパネルを開催した。

 今後の展望として、反戦団体や労働組合、気候正義や先住民の団体などとの共闘を拡げていきたい。DSAはキューバへの制裁反対運動やベネズエラの社会主義組織との交流などを進めてきた。社会主義をめざすわれわれの闘いは国際的でなければならない。

 社会主義者として、辺野古新基地建設反対の闘いは軍事化に反対し平和を求める闘いであり、労働者のための闘いであり、環境や気候のための闘いであり、なによりもウチナーンチュの権利、自治のための闘いだと認識している。米国内でZHAPがさらに広がることを楽しみに。共に闘おう。連帯して。

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