2022年08月26日 1736号

【2022ZENKO フィリピン民衆とともに―戦争でなく教育を栄養を 子ども・青年たちも国際連帯】

 7月24日、ZENKOin大阪「フィリピン民衆とともに―戦争でなく子どもたちに教育を栄養を」の分科会は、大阪(参加17名)、東京(17名うち子ども・青年8名)、マニラ(7名)をオンラインで結んで開催されました。

 基調では、日本政府の戦争政策に抗する市民力を沖縄反基地やカジノNO! 地域のNO!WAR!の闘いを通して紹介しました。

 1部では、アバカダ(マニラ郊外貧困地域の就学前教育施設)運営者ポール・ガランさんが、かつての独裁者マルコスを英雄と歴史を修正≠オて市民の支持を獲得した現マルコス政権の実態を報告。「だからこそ真実を獲得するための教育や機会が地域に必要」と強調します。若いアバカダスタッフは、それぞれの言葉で給食、縫製、教育にかかわる思いと展望を語りました。給食担当ジョアンナさんは「自分の幼少期も飢えを体験したのでつらさがわかる。子どもたちを助けたい。それが私の喜びです」ときっぱり発言しました。

 大阪・富田林市の中条さんは、カジノNO!の取り組み報告で「暮らしの足元から平和人権を大切にする街を創ろう」と語ります。

 日本・フィリピン共通の課題は「真実を市民の暮らしとつなげて伝える」です。NO!WAR!命とくらしを守れ!≠フ声を上げ続ける必要性を共有できました。

 2部は、子どもたちとアバカダスタッフとの交流(英語の授業、質問タイム、沖縄獅子舞の披露、平和な世界のアクションダンス)。

子どもたちが質問し交流

 子ども全交サポーター漆山さんは次のように報告しています。「子どもたちに『できるだけリアルな交流を』と提案し、スタッフに直接3つの質問をしました。▽リモート授業の良い点と悪い点は▽給食のメニューは何か▽子どもたちが好きな授業は何か―と高2のYさんがまとめました。夏休みで予定がある中、当日は5人の子どもが参加して自分たちで考えた挨拶や質問を英語で行いました。小6のS君の感想です。『英語が通じてうれしかったです。夏休み英語と三線(さんしん)を頑張ろうと思います』。子どもたちの生きる力を育てる交流をこれからも継続していきたいと思います」

 私たちAKAY(アカイ)プロジェクトをともに創る会は、アバカダとの共催で、10月子どもの権利月間と来年3月に「アバカダ35周年 子どもと共に歩む平和への旅、連帯の集い」をオンラインで開催予定です。平和な世界をめざし子ども・青年たちの国際連帯の場にもしていきたいと考えています。

(フィリピン・AKAYプロジェクトをともに創る会 古武家育子)



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