2022年09月02日 1737号

【元アイドル候補引き連れ、統一教会詣で/カルトとズブズブ自民・萩生田】

 自民党の萩生田光一政調会長が、先の参院選の公示前に、候補予定者だった生稲晃子参院議員を連れて、東京・八王子市内の旧統一教会施設を訪れていたことが明らかになった。選挙支援を信者に要請したと見られている。

 萩生田は自民党東京都連の会長で、元アイドルの生稲を擁立した張本人である。引退した安倍派議員の後継候補ということもあり、安倍派が選挙運動を仕切った。ちなみに、生稲は政府の「働き方改革実現会議」の民間メンバーに起用されるなど、安倍晋三元首相のお気に入りでもあった。

 だが、「知名度を活かして楽々当選」という見込みは外れ、生稲は事前の調査で当落ぎりぎりの位置に甘んじていた(実際には6人が当選した中の5位)。そこで安倍派の切り札である統一教会パワーにすがったというわけだ。

 そもそも萩生田自身が統一教会の選挙支援を受けていた。2009年の衆院選で落選した萩生田は、3年間の「浪人」期間中に自身の選挙区である八王子市内の教団施設を頻繁に訪れていた。信者からすれば、家族同然の付き合いをしていたという(週刊新潮8月25日号)。

 ある元信者はTBSの取材にこう答えている。「安倍さんの側近というか、一番お近づきになっている方が萩生田さんなので。八王子教会は萩生田さんを政界に戻すことが、神様の計画というか使命みたいな感じで言われていました」

 実際、教団の選挙支援はすさまじかった。「ビラを配ったりポスターを貼ったり剥がしたり、電話かけを一日やるとか」「神様の計画のための仕事って思ってるから。絶対やらなきゃいけないとなっていました」

 荻生田は集まった信者に「私もご父母様(教祖・文鮮明夫妻のこと)の願いを果たせるように頑張る。一緒に日本を神様の国にしましょう」などと話していたという。

口だけの岸田首相

 萩生田は統一教会関連団体の理事まで務めていた。再選を果たしてからは、教団主催のイベントに来賓として出席し、あいさつしていた。つまり、統一教会との関係は「選挙目当ての付き合い」というレベルではなく、教団の政界人脈の中心的存在なのである。

 そうした統一教会ズブズブの人物を自民党の政策を取りまとめるポジションである政調会長に起用するとは…。岸田文雄首相は教団との関係を「厳正に見直すこと」を指示したというが、例によって口だけで終わることは目に見えている。

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