2022年09月02日 1737号

【安倍国葬 旧統一教会汚染に怒りの1200人 国会議員会館前で総がかり行動】

 「戦争させない・9条壊すな! 総がかり行動実行委員会」主催の8・19国会議員会館前行動が行われ、市民1200人が、安倍元首相国葬反対や旧統一教会問題解明などを求めた。

閣議決定撤回させよう

 日本共産党の山添拓参院議員は「内閣改造を行っても統一教会と関連のない議員だけでは組閣ができないほど、どっぷり汚染されている。自民党は話をしてもらいたいと頼まれたら、ほいほいどこでも出かけていくのか。それならば、今一番話をしなければならないのは、国会を開き国民に説明することだ」と臨時国会召集を求めると、賛同の声と拍手で埋め尽くされた。熱気は国葬問題へと続く。「民主主義を壊し、戦争する国づくりを進めてきた政治を礼賛。弔いの意思を強制してしまう国葬を許してはならない」と訴えた。

 社会民主党党首福島みずほ参院議員もその熱気に応える。「みんなの力で国葬の閣議決定を撤回させよう」の呼びかけで参加者と一体に。性的少数者に対し差別発言した議員や旧統一教会と関係が深い議員を多数起用する岸田内閣を、「人権否定内閣」「統一教会汚染内閣」と切り捨てた。福島議員は「岸田内閣打倒に向けて大きな声を上げることが大切」と強調した。

8・31国会正門前大行動へ

 「チェンジ国政! 板橋の会」は、市民と野党の共闘で下村博文衆院議員を落選させる運動などによって、大きなNO≠フ声を上げている。発言者は「下村議員は旧統一教会と無関係を主張する。しかし、世界平和統一家庭連合への名称変更に関与したのは明らかだ」と、霊感商法などの被害の元凶として議員辞職に値すると断じる。「旧統一教会の広告塔だった安倍元首相の死を悼んでいるなら、政治とカルト宗教の癒着をただすことが本当の供養だ」と国葬賛成派の人びとにも訴えかけた。アピールは、1200人の「そうだ」とともに国会周辺に響き渡った。

 他の立憲野党も連帯発言を行い、「平和をつくりだす宗教者ネット」は国葬反対声明文を読み上げた。

 行動提起で、総がかり実行委員会の高田健さんは「8月31日18時、国会正門前で国葬反対の大行動を行う。本日の10倍来てほしい」と怒りの意志を示す大結集を呼びかけた。



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