2022年09月09日 1738号

【辺野古を止める沖縄県知事選 玉城デニー知事再選以外にない 若者の未来へ 普天間即時閉鎖返還を】

 辺野古新基地を止め県民の未来をかけた政治決戦、沖縄県知事選挙が8月25日ついに告示された。スタートして初めての日曜となる28日。オール沖縄の玉城デニー候補は那覇市内を中心に街頭演説に立った。

絶対負けられない

 応援にかけつけた赤嶺政賢衆院議員は「最大争点は辺野古新基地建設だ。軟弱地盤で基地建設は進められるわけがない。普天間の危険性除去と言うなら、ただちに閉鎖撤去ではないか。政府言いなりの相手候補は普天間も辺野古も解決できない。なぜなら彼は、統一教会の応援を受けているから。統一教会の政治団体である勝共連合は、辺野古問題でデニー知事をもっと追及し徹底的にやっつけろと自民党を教育してきた。絶対に負けてはいけない。デニーさんの勝利で私たちの子や孫の未来を創り出そう」と力強く激励した。

 前回知事選と同じく、翁長雄志前知事のシンボルカラーの緑色と、自身のシンボルカラー、オレンジ色の両面2色のはちまきをつけ演説に立ったデニーさんが切り出す。トークキャラバンを開催し、こども食堂を運営する方や、スタートアップ・エコシステムを活用し企業化に取り組む人など、多くの若者たちから県政に対する思いや意見を聞いたことを紹介。知事として4年間、政策を実行してきた自らの思いを振り返った。

 「新21世紀ビジョン沖縄基本計画には、沖縄の未来への考え方や方向性がしっかりと詰まっている。離島県である沖縄県が大きな可能性をもち、アジアの地域と連携、連帯し、人材交流、資源交流、学術交流、様々な交流事業を経て、沖縄が万国の津梁(しんりょう)=架け橋となり、若い方々に夢をもって、どんどん飛躍をしていけるよう取り組みたい」と若者への期待を語った。

返還させ街づくりへ

 普天間基地について改めて強調する。「即時閉鎖返還させ、新しい街をつくる。その街づくりに私たちは希望を持っている。辺野古新基地建設は反対だ。当然、埋め立てられた部分は原状回復を望む。もし仮に現状回復できなければ、平和拠点、観光拠点として活用していきたい」と展望を述べる。「玉城デニーに2期目の舵取りを任せてほしい」と力を込めた。

 デニーさんは沿道の支援者のもとへ駆け寄る。グータッチや写真撮影に応じ、皆に見送られ元気に次の演説スポットに向かった。

 辺野古やコロナなど問題は山積みだが、民意を背に辺野古反対を堂々と訴え“誰一人取り残さない社会”を謳(うた)うデニー知事。これまで以上にともに頑張りたい。大接戦、大激戦の絶対負けられない知事選。最後まで一瞬たりとも気をぬけない全力の闘いが続く。

(ZENKOおきなわ・新垣仁美)



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