2022年09月30日 1741号

【安倍「国葬」中止 岸田やめろの声全国で 9.19さようなら戦争さようなら原発大集会に1万3千人】

 9月19日、東京・代々木公園で「安倍元首相国葬反対!改憲発議と大軍拡やめろ!さようなら戦争さようなら原発大集会」が開催され、台風の風雨に見舞われながらも1万3千人が集い、集会後は渋谷・原宿の2コースでデモ行進を行った。

 のぼり旗やプラカードは“国葬反対”が目立つ。主催者を代表して小田川義和さんが述べる。「反原発集会でなぜ国葬反対、と思われるかもしれないが、防衛費増大、原発推進・新増設方針、場当たり的なコロナ・物価対策など、市民の声を全く聞かない岸田政権への怒り、もう政治を変えようの一点で集まったものだ」

 筵(むしろ)旗の川柳「死してなお安倍晋三の罪深さ」(乱鬼龍さん)の通り、国葬決定を機に、改めて安倍元首相の在任8年8か月にわたる罪悪を糾弾する集会になった。各党あいさつで、志位和夫共産党委員長が「違憲の安保法制を強行したのは誰だ/アベノミクスで格差貧困を広げたのは誰だ/モリ・カケ・桜で国政を私物化したのは誰だ」と問いかけると、「安倍だ」の答えが轟いた。

 総がかり行動実行委員会青年プロジェクトチームの井田敬さんは「人の命に差をつけるような国葬自体に反対する。国葬を進める政治家は『純粋に死を悼みたいんだ』と言うが、沖縄戦犠牲者の遺骨の土砂を基地埋め立てに使おうとしているのは、いったい誰だ。よく言えたものだ」と語気を強めた。

 原発課題では、福島県いわき市から佐藤和良さんが、国の責任を否定した最高裁判決と福島原発汚染水海上投棄を批判。茨城からは大石光伸さんが、東海第二原発運転の阻止を訴えた。

 参加者は、9月27日「国葬」が強行されても、当日、国会前に葬儀参列者の何倍もの反対の声を集めよう、と確認した。





MDSホームページに戻る   週刊MDSトップに戻る
Copyright Weekly MDS