2022年09月30日 1741号

【最高裁不当判決は原発地元を守らない 住民とともに福井県内自治体要請】

 9月16日福井県の原発立地自治体(高浜町、おおい町、美浜町)への要請を大阪からの4人と地元住民・石森修一郎さん、石地優さんとで行いました。コロナ禍のため2年半ぶりです。

 6月、最高裁で「福島原発事故の国免責」の不当判決が言い渡されたことから、各地元の方々も大きなショックと今後の不安を感じたのではないでしょうか。

 しかし関西電力は、老朽美浜3号機をトラブルの住民説明もなく強行稼働しました。「地元の理解」の建前さえ蔑ろにするものです。

 原発地元の自治体は最高裁判決をどのように捉えているのか? また、被害にあった人の補償について国が本当に責任をもって対応してくれるのか、を最低でも確認すべきと訴えました。

 高浜町では、高浜原発3〜4号機は今まで以上にプルサーマル発電が強要される危険性が高まることを追及。石森さんは、高浜原発のトンネル死傷事故で下請けが関電を提訴する記事を渡して訴えました。

 大飯(おおい)原発には土砂災害危険箇所があり、今の対策が科学的根拠のあるものか関電に確認することを要望しました。石地さんは「意見の違う者の声もきっちり聞くべきだ」と立ち話という対応を批判しました。

 重ねてきた原発地元要請行動を今後も基本としつつ、新たな手段として自治体とのオンラインでの意見交換を検討してもらいました。

 これからも消費地と地元の関係を深め、原発に依存しない社会を目指します。

(ZENKO関電前プロジェクト・安井賢二)

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