2022年10月07日 1742号

【地域から岸田内閣打倒 民主主義的社会主義へ MDS集会開く】

 9月23〜25日、地域から岸田内閣を倒そうと呼びかけるMDS(民主主義的社会主義運動)集会が全国13会場で行われた。千葉県市川市、大阪府枚方(ひらかた)市、兵庫県西宮市の集会を紹介する。(2・5面に関連記事)

「国葬」反対行動で対話がすすむ 千葉・市川

 24日の千葉集会では、「国葬」反対と反原発運動を中心に発言が続いた。

 安倍元首相の「国葬」反対!中止を求める市川共同行動が発足し、9月13日、市川市に対して▽市による献花台・記帳台等の設置▽黙とうを呼びかける行為▽半旗の掲揚―などを行わないよう申し入れた。18日には、市内6駅でのアピール、シール投票などの同時行動に計200名が参加し、ZENKO千葉は1つの駅を担当した。

 シール投票などを担ってきた上野さんは「安倍さんの政治に憤る人が多く、対話がすすみ、楽しかった」と報告。27日について市は「特別の対応はない」と表明しているが、市長は、安倍氏と同期の衆議院議員だったため、出席という。

 集会参加者は「東海第2原発を動かすな」「原発賠償千葉訴訟」「避難者追い出し問題」などの取り組みを続けている。この場では、311子ども甲状腺がん裁判原告で、がんを発症した高校生の意見陳述が朗読された。陳述は「私は、半永久的に薬を飲まなくてはならないし、この裁判で、安心して生活できる補償を認めてほしい」と訴えている。思いが伝わり、「本当に身につまされるね」と感想が寄せられた。


みんなでつくり、みんなで変える/大阪・枚方

 枚方集会は25日に開催。基調報告と、▽国葬反対▽枚方市駅前再開発問題▽大阪カジノ反対、など6つの課題での特別報告後、グループ討議が行われた。

 市民の声を聞かずにコロナワクチン接種と国葬を強引に押し進める岸田政権に対して、医療施策の充実を軸としたコロナ対策をあきらめずに求めていこうなど活発な論議が全体化された。

 また、現在の学校教育に疑問を持つ参加者が「自分が子どもの時と全く変わらない教科書丸覚えの詰め込み教育。その結果が、体育の授業中でもマスク着用を強要する教師。教科書問題以前の課題が山積みではないか?」と問題提起した。これには地区委員長が、安倍政権の下で教育がどれほど潰されてきたのかを説明。「MDSは『18の政策』で“誰にでも教育の機会を保障”と提案している。これからもMDSの場で話し合っていきましょう」と呼びかけ、参加者と意気投合した。

 続いて「この社会はみんなでつくり、みんなで変えていける。岸田政権を打倒する中で、社会が変わっていく。ぜひMDSに入って地域から変えていきましょう」とまとめ、集会を終えた。


国葬反対 介護署名を柱に自治体変革へ 兵庫・西宮

 9月25日、MDS阪神集会を西宮市で開催しました。

 地区委員長の基調報告の後、映像で中央省庁交渉や署名提出を紹介。厚生労働省交渉に参加した「平和と福祉のまち西宮をつくる会」代表の広田かずやさんは「市が高齢者のコロナ検査回数の増加希望を拒否した実例で交渉に臨んだ。地方での活動と中央省庁交渉との連携が重要」と強調しました。市への「介護保険改悪に反対する署名」と国葬反対は今秋の運動の柱です。

 国葬反対行動では、署名集めとともに、自治体で半旗を掲げない意見書が出されていることを知り、西宮市でも当局や教育委員会への要請に。要請時は「検討中」と答えながら、後に「半旗掲揚」との報道に怒り心頭。自治体が国に向いているか、市民の方を向いているか、私たちの行動が自治体を動かせる力となることを確認しました。

 参加者は4つのグループにわかれて討議。岡山からの参加者は対市交渉パネルを見て、半旗を掲げる市長に強く憤りました。民意を無視する異常な市政に改めて気づかされました。また、「署名を若い人に働きかけるにはどうしたらよいか」の問いかけに、「分断されている。考える余裕がない中で、手を差し伸べる社会を作らなくては」など議論を深めることができました。

(MDS阪神・一条ひかる)

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