2022年10月07日 1742号

【安倍元首相「国葬」反対/国会正門前に1万5千人/岸田内閣打倒 民主主義を取り戻そう】

 安倍元首相の「国葬」と同時刻、国会正門前では1万5千人が「安倍政治を美化するな」「統一教会癒着を隠すな」と声を上げた。

 主催者あいさつした菱山南帆子さんは「武道館では民主主義のお葬式が行われているが、私たちがここで行っている行動は民主主義の逆襲だ。きょうを安倍政治・岸田政権の終わりの始まりにし、民主主義を取り戻そう」と力強く宣言。

 在日ビルマ市民労働組合のミン・スイ会長は「暴力がだめだというなら、なぜ2300人も殺したミャンマー国軍側の人物を参列させるのか」、日本軍「慰安婦」問題解決全国行動の梁澄子(ヤンチンジャ)共同代表は「被害者に直接謝罪する気はないのかと問われた安倍さんは『そんなつもりは毛頭ない』。この言葉がどれほど被害者を傷つけたか」と怒りを込めて問いただした。


東京・北区大集会に250人 全大使館申し入れも

 23日、東京・赤羽公園で、「戦争はイヤだ!北区ネット」が、「アベ国葬をやめさせましょう北区大集会」を開催。約40団体250人以上が参加し、集会後パレードを行い「国葬反対」を街頭に訴えた。

 様々な市民団体がアピール。「ちょぼちょぼ市民連合」の参加者は「旧統一教会と最も親密な関係をもっていたのは安倍晋三。今必要なのは、国葬ではなく国捜査だ」と力強く発言した。

 「ストップ改憲北区の会」は区議会議員全員に質問状を提出し、国葬の賛否を問うた。「みんなで選挙@東京12区」は、北区長と教育長に弔意を示さないよう要請書を提出。「総がかり行動北区実行委員会」は、在日のすべての大使館に国葬欠席の申し入れを行った。

 参加した区議は述べる。「静かに見送っていたら、民主主義は守れない」


400人が岸田首相事務所へ 広島

 広島では9月23日、「岸田首相は安倍国葬をやめよ!広島デモ」(主催―同実行委員会)が行われた。

 午後1時、原爆ドーム前に政党・団体を超え約300人の市民が結集。呼びかけ人あいさつで、小武正教さん(念仏者9条の会)は「人の死を追悼するかしないかは、きわめて個人の内面にかかわることだ。政府が市民におしつけるのは、思想信条の自由、信教の自由の侵害だ」と訴えた。安倍政権の悪政を時系列で紹介し、参加者は一つ一つ納得しながら耳を傾けた。

 デモ隊は原爆ドーム前から市内一の繁華街本通り商店街を抜けて岸田首相事務所まで様々なプラカードや横断幕を掲げて元気よくアピールした。

 沿道からの反応もよく、終着点では400人近くに増えていた。国葬当日も県内各地で抗議行動が取り組まれた。



 札幌でも9月21日、安倍国葬反対デモが行われ、市民40人が鈴木直道道知事、秋元克広札幌市長の国葬参加表明に抗議。大通公園から道庁前を経由して自民党北海道連ビルを1周、札幌市役所までデモを行った。



 横浜では9月23日、「神奈川3区野党共闘を求める市民の会」が主催し、150人が鶴見区で初めての国葬反対の共同のパレード。平和と民主主義をともにつくる会・.かながわは手作りののぼり、横断幕でアピールした。

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