2022年10月07日 1742号

【国葬、改憲・戦争の岸田政権を倒そう MDS集会開く 全国13会場で】

 岸田政権は追い詰められている。安倍元首相の国葬や旧統一教会問題など民意をまったく聞かない。MDS(民主主義的社会主義運動)は9月23日から全国13会場で「いのち、暮らしを破壊する岸田内閣打倒 民主主義的社会主義へ」と集会を開催(2面に基調講演要旨)。軍事費倍増、コロナ対策放棄、物価高騰の悪政との闘いを呼びかけた。(6面に関連記事)

運動の根源に市民の怒り 東京・北部

 東京・北部集会は24日、北区でオンラインも含めて開催。基調報告に続き「荒川区立幼稚園合理化問題」と「日本の円安・物価高騰について」の2つの特別報告もあり、グループ討議では活発な議論が交わされた。

 「公共を取り戻す」を掲げて勝利した杉並区長選の市民運動や、気候問題への若者の行動、そして国葬反対の市民集会の盛り上がり。市民の怒り&ヲ騰の現状に関する発言が多数出された。参加者は「福島県は国葬反対が全国の中で早々に6割を超えた。沖縄知事選では玉城デニーさんが勝利、大阪カジノ反対運動の成功など、みんな怒っている」と運動の成果の根源を市民の怒り≠ニ分析した。

 内閣支持率が急降下している今、市民運動の力によって岸田政権を打倒していく運動方針を確認した。

公共をとり戻す市政変革 滋賀

 MDS滋賀は25日、大津市内で集会を持った。基調報告に続き、「平和と市民自治のまち大津をともにつくる会」代表の中川てつやさんが、岸田政権のコロナ対策放棄とどう闘うかを報告した。

 中川さんは、岸田政権が「死亡者の率は減少している」とコロナ対策を放棄し経済優先に舵を切っていることを「棄民政策だ」と批判。「率ではなく死亡者の数を見なければならない。必要なのは医療体制の充実」と強調した。

 大津市では市民病院が独立行政法人化され、医師のノルマを課す「稼ぐ医療」へと転換。医師の集団退職を招き、医療危機に陥っている。中川さんは「公的責任を果たさせるため、市民病院を直営に戻したい。ぜひ頑張りたい」と参加者に協力を求めた。なんでも民営化、委託が進む自治体職場で「市政変革の足掛かりになる」と位置づける。

 MDSの文化運動グループ「月桃の花歌舞団」で活動にする大学生は戦争を受け入れさせる「戦争文化」や、コロナ禍で若者と女性の生きづらさが広がっているのではと話し、社会を変える「つながり」が必要とMDSへの参加を訴えた。
MDSホームページに戻る   週刊MDSトップに戻る
Copyright Weekly MDS