2022年10月07日 1742号

【市民の怒りで「国葬」大失敗 岸田倒せ 国葬に異議ありっ!各地で前夜アクション】

800人が「民主主義を取り戻そう」

 9月26日、「国葬反対!総がかり国葬前夜行動」が新宿駅西口で行われた。800人が結集し、国葬反対≠フ大合唱が鳴り響いた。

 連帯の挨拶では、みな民主主義の危機を訴える。立憲民主党小川淳也衆院議員は「安倍さんに最も反省してほしいことは、意見が違う人に敬意を払わなかったこと。この国は民主主義だ」と、国を分断させた安倍政治、それを継承する岸田政権を批判。看護師で随筆家の宮子あずささんが「民主主義を取り戻そう」と連呼すると、800人の賛同の拍手に包まれた。

歌と踊りとトークの解放空間

 「国葬に異議ありっ!みんなあつまれ前夜アクション」は歌と踊りと自由参加のリレートークで「国葬」を吹き飛ばし、岸田政権打倒の確信を分かち合う解放的空間をつくり出した。

 「月桃の花」歌舞団のエイサーでスタート。ジョニーHさんは『うん国葬』で「赤木俊夫さんと遺族のことを思うたび/悔しくて涙がにじむ」と歌う。「私たちの声を聞かずに膨大な税金を使って勝手に国葬。そんな総理大臣はうんざりです」と語ったのは、歌舞団の青島みのりさん。

 翌日国会前に行けない人には「ひと言メッセージ」記入を促す。「どれだけの人が犠牲になったか」「我々の血税をムダに使うな」など60通が集まった。

 沖縄からは「沖縄を前線基地にしてきたのが安倍政権。あした沖縄県庁前で国葬反対の大集会を持つ」。コロナ被害者からは「安倍政権のコロナ対策は1回限りの給付金とアベノマスクだけ。自民党を倒し、市民が中心の世の中をめざす」との決意が示される。

 平和と民主主義をともにつくる会・かながわ女性メンバーによるコントは「コックソウの受付はこちら/お手洗いがご心配の方には、余ったアベノマスクを使って一針一針大切に作ったアベノオムツをご用意しています」。大爆笑を集めた。

 告発は「コロナで弱者切り捨て。こんなに命を軽んじた首相が今までいたか」「アベノミクスの下で貯金ゼロ世帯、不安定雇用の人たちがどれだけ増えたか」と続く。有賀精一日野市議は「自治体から反対を、と一般質問で取り上げ、弔意や半旗を強要しないよう市民とともに教育委員会に要請した」と報告した。




国葬やめろと900人超 国葬前夜に大阪総がかり行動

 「安倍国葬」の前夜、大阪でも「絶対やめて!」と集会デモが行われた。おおさか総がかり行動実行委員会の呼びかけに900人以上の市民が集まり、怒りの声を上げた。

 集会では主要3団体がアピール。主催者あいさつはしないさせない戦争協力関西ネットワーク。大阪憲法会議・共同センター、戦争させない1000人委員会が続いた。

 共通するのは、安倍元首相が行った罪状の数々を指摘したことだ。改憲、戦争法強行、モリ・カケ・桜に見る国家の私物化などあげればきりがない。「自民党と統一教会との骨がらみの癒着の中心に安倍がいる」「岸田首相は安倍の遺志だと改憲を進める悪だくみをしている」。

 「国葬」反対、ボイコットを掲げる立憲、共産、社民、れいわの4野党からも「最後まで中止を求め、声上げる」連帯のアピールがあった。集会後、「反対世論の声を聞け」とコールし、パレードを行った。

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