2022年10月21日 1744号

【菅元首相も統一教会とズブズブ/教団幹部を首相官邸に招待】

 「“贖罪を続けよ”として、多額の献金を強いてきたこの団体の教義に賛同する我が党議員は1人もいません」。自民党の世耕弘成参院幹事長は参院本会議の代表質問(10/6)で、旧統一教会と同党の関係について、こう発言した。また、教団との強い結び付きが明らかな安倍晋三元首相に関しても「教団とは真逆の考え方に立つ政治家だった」と訴えた。

 これではっきりした。自民党は嘘つきの集まりである。百歩譲って「教義に賛同していない」というのが本当だとしても、組織票や選挙支援欲しさに、弱者からカネをだましとる悪徳宗教の活動に協力してきたことに変わりはない。

 さて、自民党には教団との関係を公式には認めていない大物がまだいる。その一人が菅義偉元首相だ。現教祖を「マザームーン」と崇め奉っていたことで有名になった山本朋広衆議院議員は菅グループの一員だが、親分の菅も統一教会と深い関係にあった。

 ジャーナリストの鈴木エイトは次のように指摘する。「たとえば、統一教会から選挙応援を受けていたことが発覚している北村経夫参院議員を、極秘に地区教会へ派遣したのは菅さんの仕切りだったといわれています。さらに2017年5月に、統一教会の北米大陸会長・金起勲氏ら一行を首相官邸に招待した過去もあります」(「FLASH」10月18日・25日合併号)。

 菅グループは強力な後援組織を持たない非世襲議員の集まりだ(山本議員の場合、小選挙区で6連敗)。だから統一教会の選挙支援が不可欠なのだろう。

 「安倍国葬」の弔辞でもてはやされている菅を「ポスト岸田」に推す向きもある。しかし彼もまた、統一教会とズブズブの関係の“壷議員”なのだ。復権なんてとんでもない。 (O)
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