2022年10月21日 1744号

【各地でMDS集会】

市民自治の町・日野へ重要局面 ごみ搬入路「違法」確定/東京・三多摩

 東京都日野市が都市公園内にごみ運搬車専用道路を整備したのは違法だったとして、工事費用を大坪冬彦市長に賠償させるよう求めた住民訴訟で、最高裁は9月、市側の上告を退け、市長に約2億5千万円を請求するよう市に命じた一、二審判決が確定した。

 10月8日、日野市内で開催されたMDS三多摩集会は、求心力を失う大坪市政に代わる新たな市政をどのようにつくっていくか、活発な議論を交わした。

 昨年4月の市長選で大坪市長に1685票差と迫る大接戦を繰り広げた有賀精一市議が「最高裁不受理から市民自治の町をつくる重要局面へ」と題して報告。「原告団の本意は市長に2億5千万円をかぶせて自己破産に追い込むことではない。昨年の市長選の公約で『総合公園としての全面整備、公園外でのごみ搬入路確保、焼却炉の30年以内の撤退、次期ごみ処理場確保の合意』を掲げた。原告の要求に沿った問題解決のレールに市政を乗せ、一緒に市民自治の町をつくることが大事」と指摘した。

 続く討論では、「市長選で『大坪市長と共に日野市の課題を解決します』と名前を載せた14人の議員も責任をとるべき」「MDSメンバーだけでなく、もう少し市民の意見を聞く会、例えば有賀精一市政報告会とか懇談会を開いたらどうか」「市の端っこに“迷惑施設”を押しつけるのではなく、ごみはこうやって処理されてるんだよと伝え、子ども連れで楽しく過ごせる施設が町の真ん中にあってもいいのでは」など積極的な提案が相次いだ。


国葬反対、全員給食 無償化へ 地域からの共同広げる 神奈川

 10月9日、MDS神奈川集会では、アベ国葬反対行動映像を観た後、基調報告を受け、「私が今、怒っていること」を中心にグループ討議を行いました。

 「やっぱり、国葬はおかしいよね」と友人といっしょに代々木公園での9・19国葬反対行動に参加したSさんは「横浜での中学校給食がデリバリー方式で進められようとしている原因は何か?」と疑問を出されました。10月末までに、できたての温かい給食を求める共同の署名活動を大きく広げ、山中市政に給食の無償化も合わせて要求していくことが重要です。

 また、「未来に希望が持てず自死を選ぶ若者がいる日本の社会は壊れている」とのWさんの発言を受け、「国民のことを第一に考えない議員が多い状況を変えるためには、来年の統一地方選挙が大事」「ぜひとも、青島まさはるさんを横浜市会へ送り出そう」と話が進みました。

 国葬反対や給食署名で重ねている地域からの共同のとりくみを、統一教会問題をはじめとして、さらに続けていきます。

(MDS神奈川・菅原美福)


MDS集会で新自由主義と闘う展望 大阪市

 9月25日のMDS大阪市集会に向けて職場で7名の仲間に声をかけ参加を呼びかけました。

 私が働く老健施設では、人手不足や低賃金、労働者を駒のように扱う労務管理により「このままここで働き続けていいのか?」と悩む仲間が多くいます。「介護報酬は先細りで経営が苦しいと言われる。コロナ感染症でとても仕事がきつい。稼働率を上げることを求められてきつい。賃金が低い。でも介護の仕事に魅力も必要性も感じ、できれば続けたい」など様々です。

 MDS集会で、その原因は、新自由主義政策で介護が切り捨てられようとしていることにあること。それを打ち破る力は、カジノ反対の市民の闘い、沖縄の辺野古新基地阻止の闘い、国葬NOの闘いなど―一緒に闘うことで変わると伝えたいと思いました。

 参加した仲間などからは「カジノはいらない 博打に税金を使わないでほしい」「国葬に莫大な税金 おかしい。もっと介護に使ってほしい」「大阪で公立病院が少ない。コロナでの死亡が多い。維新だから」などの声が上がりました。

 今後、仲間に集会で示された秋の行動を提案して、職場から一緒に運動を作っていきたいと思います。

(MDS大阪市・穂高)



10月6日戦争アカン ロックアクション≠ナは、「南西諸島の軍事要塞化反対」「カジノ問題を統一地方選の争点に」と訴えがあり、「カジノはアカン/改憲止めよう/原発止めよう/戦争反対」と御堂筋デモでアピールした。(大阪市)
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