2022年10月28日 1745号

【那覇市長選 那覇市を子育て日本一に 真正面から新基地ノー オール沖縄・翁長雄治さん勝利へ】

 10月16日、那覇市長選(23日投開票)が告示された。オール沖縄の推す翁長雄治(おながたけはる)さんが立候補し、自公・政府一体の相手候補との一騎打ちだ。支援のため訪沖したZENKO(平和と民主主義をめざす全国交歓会)沖縄参加団の森文洋さんから報告が寄せられた。

 10月14日県庁前で、市長選勝利に向けたオール沖縄・翁長雄治さんの総決起大会が行われ、ZENKO沖縄参加団も参加した。

 広場を埋めた数百人の支持者を前に、選対本部長の玉城デニー沖縄県知事が「これからの30年、50年先の未来の礎を作る勝つための選挙を」と呼びかけた。

子どもを社会で支える

 翁長さんは、子ども相談所(児童相談所)の設立を公約した。「中核市であるここ那覇市が自分たちで自分たちの子どもを社会で支えていく意思表示が必要」と訴えた。辺野古新基地建設について「私は逃げません。真正面からこの問題に取り組みます。政治家として、しっかりノーを突き付けていく」と明言。岸田政権に対し「沖縄の声が聞けない。コロナに何もできない。物価高にも何も対応できない」と厳しく批判した。

 オール沖縄の各党議員や連合沖縄、統一連の代表などが前面に並び、支持表明が続く。赤嶺政賢衆院議員は「団結して辺野古を止めよう、団結して普天間を返還させよう、オスプレイを撤退させようと、命を懸けて闘った翁長雄志(たけし)元知事の遺志を引き継いでいるのが雄治さんだ」。自治労沖縄・大城悟委員長も「那覇市で連日のようにオスプレイが飛んでいる。やんばるや辺野古では海と自然が壊されて新たな基地が。止めることができるのは翁長さん」と強調した。

 子育て世代の代表として登壇した島袋さんは、子ども食堂の取り組みの中で「赤ちゃんにミルクが買えないお母さんがいる」「忙しすぎて子供を遊びにつれて行けずに罪悪感を感じている親がいる」現実を知った。「那覇市を子育て日本一の町にすると言ったことが、心からうれしく、希望が見えてきた」と話し、「翁長さんは辺野古にノーと言っている。私もノーです」と支持を呼びかけた。

 金城徹選対本部事務総長が「オール沖縄の旗の下、ぜひともみんなの力で当選させましょう」と訴え、熱気に包まれた大会を終えた。

出発式で熱く訴え

 10月16日、翁長候補は、市民自らが築き上げてきた地元の栄町(さかえまち)市場で告示日第一声を発した。「子育て日本一の那覇市を作る。基地はいらない」と改めて熱く訴え、選挙戦がスタート。夕刻には、県民広場での出発式で「民衆は権力に負けない。政府にノーと言うべきはしっかりノーと突きつける」とアピールした。

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