2022年12月02日 1750号

【民意を示しカジノを止める/大阪夢洲カジノ誘致の是非を問う/「見える化」大作戦スタート】

 11月20日、「大阪夢洲(ゆめしま)カジノ誘致の是非を問う 大阪府民の声『見える化』大作戦」が、府内9か所以上でスタートした。これは、府議会が住民投票条例を否決し意思表明のチャンスを奪ったため、府民自らの手で民意を示すもの(11月20日〜12月24日、結果発表は12月25日)。大作戦は、行える地域が自主的に活動する、地域主体で大阪の未来を決める選択を示す行動だ。

これが府民のホンマの思いだ 大阪市

 大阪市の京阪「京橋」駅前では、午前10時から約30人が結集して、「大阪夢洲カジノ誘致の是非を問う 大阪府民の声『見える化』大作戦」に取り組んだ。

 「見える化」カードは、カジノの誘致に「賛成」か「反対」の○を付ける単純なもの。無記名で、大阪府民であれば未成年や外国籍の人もOKで、1人1回のみ有効。2時間ほどで、サポーター協力者が10人増え、126枚の「見える化」カードが集まった。

 カジノ住民投票条例制定署名運動を積極的に担った山川よしやすさんの元気なアピールが響く。スタッフの呼びかけに多くの人が真剣に耳を傾け、対話が生まれる。「マカオのカジノに行ったら、日本に帰る金がなくなって道端で寝ている人がいた。だからカジノは反対」「もっと、一人で子育てしている女の人に支援してあげてほしい。カジノに賛成か反対かようわからんけれど、チラシを読んで考えてみるわ」。立ち止まった市民が次々とカードに記入していく。

 その後、大阪市城東区内の行事に移動した「夢洲カジノを止める大阪府民の会・城東」の森厚子事務局長らは、「夢洲カジノ、あなたの思いを聞かせてね」と夫婦、小学生、中学生に呼びかけ、「見える化」カードは31枚が寄せられた。

 カードには、メッセージを書く欄もあるのが特長。中学生も「税金をIRに使うぐらいなら、医療か福祉に充ててください」「未来のためにカジノはやめてください。もっと困っている人たちのためにお金を使うのが、正しいお金の使い方だと思います」と、真剣に言葉を書いた。

 「夢洲カジノを止める大阪府民の会・城東」は、平日の区役所前での連続行動と、さらに近隣の区の商店街で行う計画だ。(その他、府内の行動は https://mieru-ka.net




若者との対話 サポーターも次々に 枚方市

 11月20日、枚方(ひらかた)市でも市役所前緑道で「見える化」大作戦をスタート。

 どう話しかけようか最初は戸惑いましたが、カードを手に「大阪カジノ―賛成?反対? ◯印をつけて下さい」と声をかけてみました。立ち止まった若者たちに「カジノの負債はあなたたちの時代もずっと続くんよ」と言うと、「そうなんや、困る」と書いてくれます。

 直接請求のときは18歳未満は署名できなかったので、そんな若者と対話ができうれしかったです。若者と対話したスタッフも多く、高校や大学の下校時間に合わせて「見える化」大作戦をしたいとの提案も出ました。

 70歳代の女性から「カジノ反対やからするわ」と声をかけていただきました。「介護の仕事をしていたけど、維新はムダを省くと言って民間委託とかヒドイことばっかり。体調壊してあまり動けないけど協力するわ」とサポーターに。

 また、子育てで忙しい中、かわいいカード投入箱を作ってくれた女性が「カード入れに来ました」と訪れ、「私も早く近所をまわって集めたいです」との言葉にみな力がわきます。

 この場ではカード合計60枚、サポーターも5人。

 緑道は平日毎日の定点として宣伝していくことが大事です。他の地域では、スーパーの特売日に合わせた行動を計画しています。直接請求署名の時の協力者などにもチラシやカードを渡して、大きな動きにしていきたいと思います。

(夢洲カジノを止めるひらかたの会・戸川悦子)

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