2022年12月16日 1752号

【岸田政権の戦争準備に反撃/軍事費よりも生活に回せ/馬毛島代表団も参加/日比谷集会・国会請願デモに1500人】

 岸田政権の危険な戦争準備が進む一方、物価急騰が暮らしを直撃している。総がかり行動実行委員会は11月30日、「軍事費増やして生活壊すな!改憲反対!カルト癒着の政治をただせ!」を掲げ東京・日比谷野外音楽堂集会を呼びかけ、1500人が結集した。米軍空母艦載機訓練移転に反対する鹿児島県西之表市・馬毛島(まげしま)からも5人の代表団が参加。久々の国会請願デモの先頭を行進した。

 主催者あいさつで勝島一博さんは「岸田政権の防衛費増額や敵基地攻撃能力保有は、周辺諸国との軍事的緊張を高め、限りない軍拡競争に拍車がかけられる」と警鐘を鳴らす。立憲民主・共産・れいわ・社民・沖縄の風の国会議員は、集会と衆参議員面会所前で市民と熱いエールを交換した。

 「馬毛島への米軍施設に反対する市民・団体連絡会」代表団5人が登壇。会長の山内光典さんは「艦載機訓練は、午前10時から夜中3時まで行われる。激しい騒音による健康被害、島民の平穏な生活は根底から壊され、貴重なマゲシカも全滅の危機に瀕する」と訴え、「12月1日防衛省ヒアリングで、環境影響評価の不備、騒音問題や自衛隊馬毛島整備計画の問題点を追及し、白紙撤回を要請する」と力強く発言。連帯の大きな拍手に包まれた。

 「子どもたちの食事は、コロナ禍の貧困格差の拡大や保護者の長時間労働、急激な物価高騰で危機にさらされている」と学校給食無償化運動に取り組む池田良子さん。「子どもは未来そのもの。命のもとの給食に真っ先に予算を使うのは当然。文科省は4400億円かかるから慎重にと言うが、防衛予算倍増、トマホークミサイル500発。軍事優先のメッセージが子どもたちに伝わってしまう」と批判した。



 MDS関東地方委員会が呼びかけた「統一協会と政治の癒着をなくし、宗教法人の取り消しと被害者の救済を求める請願署名」358筆を文部科学省に提出。(12月2日)

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