2022年12月23日 1753号

【夢洲カジノを止める首長・議員を/新たな運動が次々と広がる/維新府市政を変えよう】

 12月11日大阪市内で「#夢洲(ゆめしま)カジノを止める府知事と市町村長をつくろうスタートアップ集会」(主催―大阪の未来は府民が決める 夢洲カジノを止める会)が開かれ、オンラインを含め200人以上が参加した。

 鳥畑与一静岡大学教授は「IRの区域整備計画の審査委員会の審査に、3人の地質学者をオブザーバー参加させるなど、審査は遅れている。世界のカジノはオンラインで回復しただけ。大阪IRは泥沼だ」と述べ、参加者は確信を深めた。

 山川よしやす会事務局長が基調と行動提起。「国土交通省関係者が年内に認定の可否を判断するのは厳しいとした。要因は、夢洲の地盤に懸念が出ているのとともに、運動の力だ。地域からの力で、2023年春の地方選挙で夢洲カジノを止める大阪府知事と市町村長、議員を。夢洲カジノ誘致計画を撤回させよう」

 大阪都構想を阻止した2回の住民投票。その投票率65%へと押し上げるための「仲間づくり」運動「NEXT OSAKA 未来創造プロジェクト」が紹介され、募金活動とクラウドファンディングが大きく呼びかけられた。

 各地域の運動ショートアピール。「IR融資銀行への要請が91%を超えた」「若者へカジノ反対を訴えるため大学前で宣伝を行なっている」「区内に公園が多いことに着目して大紙芝居の上演」「『見える化』大作戦に府民の声が次々に寄せられる」「住民訴訟で行政が隠す不法な交渉の事実を明らかにさせる」など、「夢洲カジノを止める」運動の元気な報告が、参加者を勇気づける。

 中野雅司会共同代表が「まず、夢洲のカジノを止めよう。そのために、たくさんの仲間を。大阪が一つになろう」とまとめた。



大阪府民の声「見える化」大作戦/みんな集まれ大作戦 大阪・京橋

 12月7日、「夢洲カジノを止める会・城東」などが大阪・京橋京阪モールの行動を呼びかけたみんな集まれ大作戦=B37人が参加し、1時間で見える化カードは110枚が寄せられた。

 維新吉村、松井らの悪業をアニメで伝える、大阪IRほめたおしムービー『賭け出せ!大阪カジノ学園STORY』(製作―人にやさしい街づくり実行委員会)も街頭上映して注目を集め、テレビ局取材も入った。

 「最初は良いと思っていたけれど、みんなそんなにカジノに行くやろか?」「夢洲に大施設作った後、大津波で台無しになるぞ!いずれ閑古鳥。ゆくゆく大赤字になる」など、メッセージも次々に。この行動の場だけで市民5人以上がサポーター協力を申し出た。


今が勝負の時!/大阪府寝屋川市

 大作戦の「見える化」カードを預けた方からの返送が続いています。「このカードなら、前回の署名よりやりやすいので、50枚持って帰る」と言っていたKさんは、さらに20枚を持って帰られました。

 この取り組みは、私たちの想像以上に、受任者やサポーターの活気を引き出していると実感します。

 駅前で「どちらかわからない」という方に、税金が投入されること、見通しが全く立たない大甘の事業計画であること等を説明すると、「知らなかった。絶対反対です」と話されるなど、「賛成」「どちらでもない」という人に対する説得活動として、大きな意味があることがよくわかります。

 スーパー前では「税金の無駄な使い方」「犯罪が増える」「ギャンブル嫌い」「依存症が増える」「若い人がはまり可哀想」などの反対の声が寄せられました。

 選挙に「興味がない」人にどう働きかけて、どう話し込むか。これなくして統一地方選で維新に勝てません。今が勝負の時です。

(夢洲カジノを止める寝屋川市民の会・山口一郎)

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