2023年11月10日 1796号

【「議会を変える 市民と変える」/大阪府交野市議 松村ひろ子/市民派議員3名当選で議会に変化の兆し】

 9月交野(かたの)市議会議員選挙の結果、市民派議員が、私と、連携した新人2名の合わせて3名に増えました。また、私は副議長に指名され、責任を実感しています。一方、自民・民主・維新など前市長派であり小中一貫校建設の是非を問う住民投票に反対した現職議員4名は落選しました。

 前市長が4年前に強行したゆうゆうバス(福祉バス)の廃止に反対する広範な市民運動、その後の学校統廃合を狙う小中一貫校建設強行に反対する保護者を先頭とした広範な署名と建設の是非を問う住民投票を求める市民運動は、前市長の落選と市議会の変革の動きとして結実したのです。

 10月議会では、2名以上で構成する会派に新しく「にじいろ対話の会」と「チームみんなの交野」が加わりました。それによって、市民に推された現市長派が、それまでの1会派に対し反対勢力3会派から、新しく3会派対2会派へと逆転。結果として、私が副議長に選出されたのです。

 これまで、市議会に出された意見書の多くが、議会運営委員会で多数会派により日の目も見ずに否決されていましたが、これで議会審議にかけられることになります。副議長も議会進行として運営委員会に関わりますので責任は重大です。

 10月25日から全議員による「一般質問」が始まりました。私は、いま進んでいる星田北土地区画整理問題を取り上げ、星田北開発進展をめぐって地権者や市民に寄り添わなかった前市長の対応が地域・市民の分断をもたらしたこと、そのことがゆうゆうバス問題、小中一貫校問題へとつながっていったことを指摘しました。

 さて、現市長は必ずしもすべての公約を実現しようとはしていません。国から受け取る補助金の額などを口実に、公約をねじまげようとする動きも見られます。私たちはどちらかと言えば市政与党ですが、それに流されず、議会として監視の目が必要です。「市民の声を市政に届ける」こと、それが「市民の声で市政は変わる」に発展することに確信を持った2期8年でした。初心を思い出し3期目の議員活動をスタートします。

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