2023年11月10日 1796号

【「台湾有事」では住民必ず犠牲に 沖縄を戦場にさせずアジアに平和 「沖縄を再び戦場にさせない県民の会」共同代表 具志堅隆松さん】

 戦没者の遺骨の眠る土砂を埋め立てに使わせない、沖縄を再び戦場にさせない、この2つに力を注いでいる。

 「台湾有事」として日米両軍が中国を攻撃すれば中国軍は必ず反撃する。その際住民避難はどうなるのか。防衛省は「自衛隊にそんな余力はない。自治体に考えてもらいたい」と言った。自治体は有事に備えるより戦争を起こさせないことだ。

 防衛省は、核や化学兵器攻撃に耐えられるよう基地司令部を地下に移している。住民に情報は知らせず自分たちだけ助かろうとする。

 「中国が台湾を攻撃」と喧伝(けんでん)されるが、日米は自分たちが攻撃を受けていないのに、中国軍を攻撃する、戦争を仕掛ける側になる。絶対にさせてはならない。

 その有事の場合、沖縄は中国に近すぎ、嘉手納基地でさえ壊滅するといわれる。約50機あるF15戦闘機の隊員は家族を伴って沖縄に駐屯していたが、撤退し、交代した。米軍ですら沖縄には残れないと判断している。沖縄は見捨てられる。

 欧米諸国は、日中を戦わせ、アジアの経済発展の勢いを削ごうとしている。ウクライナやガザの事態で明らかだ。その狙いを見抜き、アジア諸国とともに平和に生きる選択をすべきだ。

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