2023年11月10日 1796号

【ガザ空爆やめよ どこも戦場にさせない 人権守り争議勝利へ 10・29団結まつり】

 「すべての争議勝利!戦争・大増税反対!放射能汚染水の放出やめろ!気候危機をくい止めよう!」などをメインスローガンに10月29日、秋晴れのなか東京・亀戸中央公園で、第37回命(ぬち)どぅ宝団結まつりが行われた。

命守る特別アピール

 冒頭、実行委員会の伴幸生さんは、ガザへの空爆、ジェノサイドを行うイスラエルを批判し、パレスチナとの連帯の意思を示した。東京全労協・本木寛事務局長は「弱い立場の労働者は戦禍に飛び込まなければならない。断固反対し、反戦の声を広げていかなければならない」と述べた。

 「市民の命を守るための特別アピール」として「政府は、軍事費2倍化・敵基地攻撃能力保持をやめ、ウクライナ戦争やガザ攻撃に対し即時停戦の平和外交を強めよ」と決議。参加者がSTOP THE ATTACK ON GAZA(ガザへの攻撃をやめよ)≠フプラカードを掲げた。

 「沖縄を再び戦場にさせない県民の会」共同代表の具志堅隆松さんは、有事への備えではなく戦争回避の徹底を、と求めた(別掲)。

青空に奏でる

 画家の山内若菜さんは、三上智恵監督『沖縄、再び戦場へ(仮)』スピンオフ作品をモチーフにした大きな絵画をステージに展示。山内さんは三上監督と与那国島を取材している。

 団結まつり初参加の「マアルハートバンド」は沖縄の辺野古でおばあ≠ノ触発されて創った曲『ガジュマルの木』を演奏。♪この大地が再び戦場になることを望まない、止めよう♪の歌詞が胸に迫る。「周平&イッシーワッシー」「全交ジムキョクズ」「豊岡マッシー」が沖縄への思い、反戦平和を奏でた。

 「月桃の花」歌舞団はエイサーを舞う。『月桃』『命の連帯』、11月5日「鶴見駅前フェス」で演じる劇の歌『私の声・あなたの声(仮)』を合唱した。

 地域運動アピールでは、全交千葉、千葉県原発訴訟の原告と家族を支援する会などが「東海第2再稼働反対」「放射能汚染水を海に流すな」と原発いらない≠主張。月1回の宣伝活動は市民連合など様々な人たちと連帯して行っている。

 フェミブリッジ(女性の架け橋)下町実行委員会は、4月地方選の墨田区長候補さねふじ政子さんが代表し、「女性が、私が変える、政治を変える」「ジェンダー平等、今すぐ」と、フェミブリッジの理念を示した。

 市民電力会社グリーンピープルズパワー社長の竹村英明さんは「再生可能エネルギーへの転換が最も遅れている国が日本。太陽光、風力の電気を使いましょう。それが地球温暖化を解決する道」と呼びかけた。

解雇撤回訴える

 団結まつりの主役、争議団がアピールする。

 JAL被解雇者労働組合は「私たちは年齢で解雇された。機長55歳以上、副操縦士48歳以上、客室常務員53歳以上」。その客室乗務員がマイクを握り、「54歳の時、将来の貢献度がない、と解雇された。年齢による差別が許されるのか」。首都圏なかまユニオン、各種学校専修学校関係労組連絡協議会からセクハラ・パワハラ、不当解雇、人権侵害を糾弾する訴えが続く。

 全国一般東京労組文京七中分会、三島ふれあいユニオン、新型コロナ被害者の会も、働く者の人権を守る闘いをアピールした。

 最後に、「平和的に生存する権利の獲得、東アジアの平和創造、市民と野党の共闘、命と暮らし・人間の尊厳を守る社会」を創り上げていこう、との「団結まつりアピール」を参加者一同で採択した。



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