2023年11月17日 1797号

【世界からパレスチナ連帯/パレスチナの労働組合はイスラエルへの武器提供の停止を求める(抜粋)/2023年10月16日/パレスチナ労働組合総連盟(ガザ)など】

 [10月16日、パレスチナの労働組合は世界の労働組合に向けて、イスラエルへの武器貿易を停止するため行動するよう緊急の呼びかけを行った。イスラエルの政治家がガザの人びとを「動物」に例えたジェノサイドの言葉で報復を呼びかけると、英米の指導者が応えた。米国は空母2隻の派遣に加え、軍事企業に対し軍需品の迅速な提供を指示。即座に防衛関連株300億ドルの急騰を引き起こした。]

 イスラエルが軍事作戦をエスカレートさせる中、パレスチナの労働組合は、すべての良心ある人々に、どんな形であれイスラエルの犯罪に加担することをやめるよう呼びかける。まず緊急にイスラエルとの武器貿易や資金提供、軍事研究のすべてを停止することだ。今こそ行動を起こす時である。パレスチナ人の命は危機に瀕している。

 この差し迫った大量虐殺の状況は、パレスチナ人民との世界的な連帯を大規模に強化することによってのみ防ぐことができる。

 私たちは関連産業の労働組合に以下を呼びかける。

◆イスラエル向けの兵器の製造を拒否すること。武器輸送を拒否すること。
◆イスラエルの残忍かつ違法な包囲攻撃に関与している共犯企業、特に国の機関と契約を結んでいる企業に対して行動を起こすこと。
◆各国政府にイスラエルとの軍事貿易をすべて停止するよう、米政府にイスラエルへの資金提供を停止するよう圧力をかけること。

 パレスチナ人民とのあらゆる形態の連帯を禁止し沈黙させようとする試みを前に、私たちはこの呼びかけを行う。歴史の中で労働組合がしてきたように、不正義に対して声を上げ、行動を起こすことを願う。パレスチナ人の正義と解放のための闘争は、中東地域そして地球規模の闘いであるだけではない。それは、剥奪され搾取されている世界のすべての人びとを解放する闘いだ。

声明/虐殺のために金を使うな/2023年10月14日/DSA(アメリカ民主主義的社会主義者)

 私たちは虐殺に一切資金を使わないことを要求する。

 イスラエル政府は、ガザに住む110万人のパレスチナ人の強制退去を公然と要求している。国防大臣はパレスチナ人を「動物」と呼んだ。これはジェノサイド(大量虐殺)の言語だ。

 100万人以上の民族浄化が差し迫るこの局面で、米国国務省は停戦と暴力の終結を求める声をひたすら拒否してきた。これは単なる共犯以上の行為だ。バイデン政権はパレスチナ人の民族浄化を積極的に支援している。私たちは民主主義的社会主義者として、虐殺をあおる資金が与えられないよう要求する。

 私たちはすべての議員に対し、即時停戦を要求し、イスラエル国家への軍事援助の提供に反対票を投じるよう求める。沈黙という選択肢はない。選挙で選ばれた議員は選択権を握っている。議員のみなさんは、平和を支持しアパルトヘイトに反対して、歴史の正しい側に立つことができる。さもなくば虐殺を率先して支援することになるのだ。

 みなさんの選択は歴史が記憶するだろう。

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