2023年11月17日 1797号

【「議会を変える」大阪府茨木市議 山本よし子/高校生との意見交換会 若い人たちの声に応えよう】

 茨木市議会は、毎年市内の学生との意見交流会を行ってきました。今年は10月20日に市内にある私立高校の2年生37人が市役所を訪れました。「公共」の授業の一環で「地方自治を考える」という学習をしている高校生です。議員も全員参加し、活発な意見交流会になりました。

 まず9グループに分かれて、生徒たちが事前にテーマを考え話し合ってきた問題点や茨木市への要望などを報告し、議員が質問に答えるという形で意見交換が行われました。「若者の政治参加を進め、選挙での投票率を上げるにはどうしたらいいか」「北部地域の人口減少について」「ボール遊びや花火のできる公園にしてほしい」「高校生の医療費を無償にしてほしい」などのテーマがだされました。

 私が参加したグループでは、「自転車が安全に走れるよう道路を整備してほしい」とのテーマで話し合いが行われました。通学で自転車を使っている生徒が多く、「道が狭くて危ない」「自転車専用レーンをもっと作ってほしい」との要望が出されました。生徒たちが身近に感じていることが市の政策ともつながっており、道路の整備や拡張にも経費がかかる中、市民が出す要求が予算の使い方にも生かされることに気づいてもらえたのではないかと思います。

 後半は、市議会の議場に移動し、グループごとに意見をまとめて報告してもらいました。普段議員が座っている席に生徒たちが、行政側に私たち議員がすわることになりました。生徒からの報告では「若者に政治に関心を持ってもらうため、投票所の近くにカフェを作ったらどうか」「家族で政治の話などほとんどしないのも投票率が低い原因」などと意見が出され、若者だからといって政治に無関心なわけではないこともうかがい知ることができました。

 私は、学校側への注文としてジェンダー問題をあげました。意見発表の進行役は男子生徒で、グループの発表をした中で女子はたった1人だけ。「参加した生徒のうち約3分の1が女子なのに、女子生徒が表に出てこないのは寂しい。高校の時期からジェンダー平等の意識を高めてほしい」と要望しました。

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