2023年11月17日 1797号

【政府はイスラエルに攻撃中止を迫れ/官邸前でダイ・イン/ガザ停戦緊急行動 大使館前に1600人/パレスチナに平和を! 1600人が銀座デモ】

 11月2日首相官邸前で、上川陽子外相のイスラエル訪問に合わせ、「日本政府はイスラエルにガザの大虐殺を中止するよう強く迫れ」とダイ・インが行われた。

 3度、死者のように横たわり、合間に「封鎖をやめろ」「入植やめろ」「占領やめろ」「日本はイスラエルとの軍事協力をやめろ」とコールする。若い世代の一人は「周りの人は『複雑な問題』『難しいよね』と言う。この問題は、ただ毎日幸せな生活を送りたいだけの人たちが殺され、世界中から無視され、尊厳を奪われているということ。それを『複雑』『難しい』と認識すること自体が私たちの罪だと思う」と話した。

 4日、ルポライターの鎌田慧さんら9人が呼びかけた「殺すな ガザ地区停戦緊急行動」。1600人がイスラエル大使館近くの歩道を埋めた。

 「即刻停戦し、大量殺人を繰り返すな」との声明が読み上げられる。ヨルダン川西岸ヘブロンでイスラエル兵が子どもを射殺する瞬間を見たという青年は、託されたひまわりの種を握り「占領下の一人の虐殺も許せない」と語る。26歳の女性は「仕事やバイトでここに来られない若者たちもSNSで発信し、世界を変えようとしている。私もきょうは休みで初めて来ることができた。こんな社会にしたのは大人と政治家の責任ではないか」と憤る。

 同日夜、港区南麻布の駐日パレスチナ常駐総代表部前で追悼集会。100人を超す市民がキャンドルを手に犠牲者に花をたむけた。涙ぐみながら謝辞を述べるワリード・シアム駐日パレスチナ大使の姿があった。

 5日、「国際法と国連決議違反の占領と入植をやめろ」と求める「パレスチナに平和を!緊急行動」銀座デモに1600人が参加。「今すぐ停戦」「Free, Free Palestine」と声を上げた。





NO WAR NO KISHIDA パレスチナ連帯へ 広島

 広島では「NO WAR NO KISHIDA 11・3ヒロシマ憲法集会2023」(主催 戦争させない・9条壊すな!ヒロシマ総がかり行動実行委員会)が開催され約800名が結集。ZENKO(平和と民主主義をめざす全国交歓会)広島は、沖縄連帯の12月7日スピーキングツアー広島集会のチラシ配布行動に取り組んだ。

 午後1時から原爆ドーム前で集会。この間、毎週金曜日にパレスチナ連帯のスタンディング行動を呼びかけてきた広島市立大学の田浪亜央江さん(中東研究)が発言。「安倍政権時代の2014年にネタニヤフが来日して以来、防衛装備・技術協力や軍種間協力の名のもとに軍事協力が格段に進んでいる」と現在のイスラエル軍による軍事侵攻と日本が無縁でないことを強く批判した。

 その後市内を岸田文雄事務所までデモ行進した。

(ZENKO広島・日南田成志)

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