2023年11月24日 1798号

【声明/DSA(アメリカ民主主義的社会主義者)ラシダ・タリーブ下院議員の問責を非難/DSAに加わり、停戦を求める運動でラシダ・タリーブを擁護しよう(抜粋)/2023年11月8日】

 昨日、恥ずべき超党派の攻撃により、米下院はミシガン州デトロイトのラシダ・タリーブ下院議員を234対188で問責決議した。ラシダはアメリカ民主主義的社会主義者のメンバー・代表であり、唯一のパレスチナ系アメリカ人下院議員である。彼女は、悪質で人種差別的な攻撃に耐えながら、イスラエルが進めるパレスチナ人ジェノサイドの真実を暴露する計り知れない勇気を示してきた。

 この投票はラシダが、同じくDSAメンバーであり「今すぐ停戦」決議案の原案共同作成者であるミズーリ州セントルイスのコリ・ブッシュ下院議員と並び、確固たる態度をとっている中で行われた。すべての人びとの平和と解放の運動における彼女の揺るぎない献身とリーダーシップは、資本主義の戦争マシーンにとって脅威である。

 DSAはラシダを同志と呼べることを誇りに思う。ミシガン州などで、彼女は世界で最も裕福で最も権力のある者たちに対し一歩も引かなかった。彼女はピケットラインの常連であり、有権者が労働組合を強化し新たに労働組合を結成することで緊縮財政や企業の強欲と闘う力を与えてきた。地元選挙区のDSAデトロイト支部と運動連合体の中心人物である。

 しかし、今回の問責の動きは彼女だけの問題ではない。これは「#今すぐ停戦」運動への大多数の支持から目を逸らし、アメリカ帝国主義を批判する者は誰でも脅迫することを目的としている。停戦を求めて街頭に出た何百万もの人びと、パレスチナ人民の平和と正義を望む何百万もの人びとの声を圧殺する試みの一環である。しかし、ラシダと同じように私たちは後退しない。DSAはパレスチナ人民、世界中のイスラム教徒、アラブ人、ユダヤ人、そしてラシダとの断固とした連帯を表明する。

 民主党下院議員22名は共和党議員とともにラシダ攻撃に賛成票を投じたが、超党派の体制全体がアラブ系アメリカ人に対する恐怖と憎悪の風潮を国中に作り出すことに加担している。これらの民主党議員の多くは極右に資金提供しているAIPAC(アメリカ・イスラエル公共問題委員会)の資金に囚われており、パレスチナの自由を支持する何百万ものユダヤ系アメリカ人の頭越しに発言している。これらの「進歩的な」民主党政治家たちは、選挙区の有権者の大多数が停戦を支持しているにもかかわらず、ガザでの死と破壊のために何十億ドルも支出することに賛成している。切羽詰まってくると、彼らは支配階級の側に立って永遠に戦争を続けることを選ぶ。ラシダは労働者階級と平和、正義の側に立つことを選んだ。

 国内外の労働者人民に戦争を仕掛ける強大な勢力を倒すには、民主党の空虚な政治に対するオルタナティブを構築する必要がある。ラシダは「あなたと同じ何百万もの普通の人びとが街頭に繰り出し、隣人や同僚を組織し、労働組合を率いて大規模なストライキを行い、信仰や国籍を超えて団結し、労働者階級としての力を行使しなければならない。しかし、それを一人でやらないでほしい。DSAに加わってほしい」と語っている。

MDSホームページに戻る   週刊MDSトップに戻る
Copyright Weekly MDS