2023年11月24日 1798号

【重要土地規制法は戦争の準備だ/十条駐屯地フィールドワーク/東京・北区】

 「十条駐屯地問題を考える北区の会」は11月9日、自衛隊十条駐屯地(東京都北区)周辺約1キロメートルの地域のフィールドワークを実施した。

 十条駐屯地は全国の陸上・海上・航空各自衛隊の補給・調達機能を担っている重要な基地。周辺地域には大学や病院、中央図書館、特別支援学校、建設中のタワーマンション、公園などがある。フィールドワーク参加者は、市民が平和に生活する市街地の中に駐屯地があることを実感した。

 政府は9月11日に重要土地規制法の「注視区域」として新たに全国25都道府県180か所を示した。十条駐屯地と陸自練馬駐屯地(練馬区)、同朝霞駐屯地(練馬区・埼玉県朝霞市など)の周辺1キロメートルが「注視区域」に指定されようとしている。重要施設に対する「機能阻害行為」を理由に、日常的に市民生活を監視できることになる。十条駐屯地問題を考える北区の会では、板橋区や練馬区の市民らとも相談会や勉強会を持ち、各区長に対し情報公開等を申し入れてきた。

 政府による「注視区域」の決定は11月中にも行われようとしている。同会は今後、区への要請に加え都の行政に対してもアクションしていく方針だ。

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