2023年12月22日 1802号

【2023ZENKOスピーキングツアー】

「戦争が見えてきた」 宮古からの訴えに応える 滋賀

 12月8日、滋賀集会を開催しました。ゲストスピーカーは「ミサイル基地いらない宮古島住民連絡会」共同代表の清水早子さんです。



 冒頭、「これまで沖縄の状況を『戦争の足音が聞こえる』と言ってきたが、今は『戦争が見えてきた』と表現している」と切り出され、戦争が見える°{古島をはじめ琉球弧の実態を語っていただきました。

 宮古島には航空自衛隊レーダー基地、陸上自衛隊ミサイル基地の上に「電子部隊」が追加配備される。自衛隊員から採血して輸血用血液製剤を作って米軍と共用する。清水さんが宮古島市に対して行った情報公開請求では、250の「遺体収容袋」(多機能型感染患者搬送袋)が運び込まれ備蓄されていることも判明。島が戦場になる準備が進められている―。

 集会では、11・23沖縄県民平和大集会に連帯して同日時に開催された滋賀集会、11・29パレスチナ人民連帯国際デーに合わせた滋賀の取り組み報告もしました。

 「未来のために戦争につながることには一切協力しない。平和は闘いとらなければ得られない時代だ。団結を固めよう」との清水さんの呼びかけに応え、戦争社会を許さない取り組みを滋賀から強めていく思いを確認できた集会でした。

(ZENKO滋賀・峯本敦子)


馬毛島の基地建設に反対 地域から連帯行動 兵庫

 12月6日、西宮市内で兵庫集会が開催された。オープニングでは、フィリピンの音楽家ポール・ガランさんの『平和な世界』を合唱。和やかな雰囲気で始まった。

 講演は、前鹿児島県西之表市議の「戦争をさせない種子島の会」和田香穂里さん。馬毛島の自衛隊基地建設で地場産業の破壊・混乱が生じている現状や、粘り強く反対運動を続けていることが詳細に語られた。



 続いて、兵庫県各地の取り組みが報告された。沖縄県民平和大集会(11/23)への4名の代表参加報告をはじめ、西宮市の武庫川園労組による『沖縄、再び戦場へ』スピンオフ作品の上映会(10/20)、尼崎市園田地域で開催された南西諸島の軍事基地化を訴える写真展(12/3)、平和と福祉のまち西宮をつくる会の介護保険制度を改悪させない取り組みなどだ。

 「ガザ虐殺やめろ!」の行動では、週1回駅前行動で抗議ファクスが100通を超え、高校生から「なぜ平和に解決できないのか。どうすればいいのか、学校で伝えていきたい」の声も。西宮で平和パレードを2回実施したことも紹介した。

 主催者は西宮で共同で平和パレードを12月17日に実施するなど行動提起した。

(ZENKO兵庫・加瀬秀雄)

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