2024年01月05日 1804号

【共同宣言:ガザへの人道的働きかけに関する討論パネル パレスチナ人民虐殺に国際的ノーを】

 12月16日、ロンドンに拠点を置く国際イラク難民連盟(IFIR)の呼びかけに応え40か国にわたる組織が集い、パレスチナ人民闘争戦線(PPSF)や民主主義的社会主義運動(MDS)を含む12人の発言者による討論を経て、ガザの人道危機をただすために以下の共同宣言を発した。

 国際イラク難民連盟からの招待に応じて、40か国にわたる様々な政党、キャンペーン、組織から集まった39人の代表が本日集結した。本集会は、パレスチナ人民に対する継続する暴行と虐殺に反対するグローバル社会の一員として、2023年12月のこの日に、実質的な議論と視点の交換に取り組むことを目指す。

序論:

 ガザで繰り広げられている状況は、従来の戦争のパラダイムを超えており、それは、世界最大の天井のない刑務所として知られている地域に実質的に監禁されている罪のない人々に対する集団懲罰と体系的な虐殺を表している。イスラエルの軍と政府によって組織され、米、英、およびEU(ヨーロッパ連合)からの揺るぎない支援を受けたこの計画的な軍事行動は、人類史上最も極悪かつ無慈悲な虐殺の一環として具現化している。この人道危機に対処する緊急性は、ガザを連日覆う悲劇の炎によって明確になっている。

 私たちの集団的努力は、パレスチナ人民に対して加えられた歴史的な傷―つまり不正義、屈辱、占領、拘束、拷問および抑圧の遺産―を修復することに向けられている。

 この目的達成に向けて、私たち本集会参加者は、パレスチナ人民の基本的人権とともに、この継続的な悲劇の終結とその再発防止が不可欠であることにおいても一致している。

 歴史的なパレスチナの問題とパレスチナ人民に対する継続的な虐殺は終わらせなければならない。

 パレスチナ人民を守る全世界的な運動から力を得つつ、主要国と諸政府、議会諸機関に対する独自の働きかけと政治的圧力の必要性を認識して、私たちはここに以下の要求を明示する。

1 ガザ地区への継続的な爆撃の中止と即時かつ持続可能な停戦。
2 イスラエル軍および部隊のガザからの完全即時撤退。
3 ガザの人々に課せられた経済封鎖の即時中止。
4 生存者の迅速な救助と並行して、必須の病院機器と医療支援物資、食料品、燃料のガザへの優先的搬入。
5 パレスチナの大義を擁護するため、世界的検閲の撤廃。
6 イスラエルの刑務所からのすべてのパレスチナ人捕虜の即時無条件釈放。
7 すべてのイスラエル人人質の無条件の解放。
8 被占領領土からの即時撤退およびパレスチナ人の居住地・雇用地への安全な帰還。
9 中東地域の即時非武装化。
10 住民が自らの都市や村、住居に帰還するための国際的な支援によるガザの総合的な再建の取り組み。
11 パレスチナ人民の意志を踏まえずになされるいかなるガザおよびパレスチナの将来に関する決定も受け入れることはできず、正当性を持たない。
 
 この統一宣言は、ガザで進行中の人道的危機をただすための私たちの決意を明確にし、パレスチナ人民の苦しみに終止符を打つための全世界的な働きかけの緊急性を強調するものである。

(パネル発言者<発言順>)
1 モハマド・アロシュ/パレスチナ人民闘争戦線(PPSF)政治局員
2 日南田成志/民主主義的社会主義運動(MDS)国際連帯担当
3 トーマ・ハミド/イラク労働者共産党(WPI)中央委員
4 バリー・ワイスレッダー/社会主義者行動カナダ 全国事務局
5 ジャマール・モーシン/クルディスタン労働者共産党(WPK)政治局員
6 ファウド・アブロラヒ/労働者共産党(ヘクマティスト/オフィシャルライン)中央委員
7 プブドゥ・ジャヤゴーダ/前線社会主義者党 中央委員・教育担当 スリランカ
8 ソーサン・サリム/クルド中東女性同盟(KMEWO)事務局長
9 ダイアナ・ナムミ/イラン・クルド女性権利同盟(IKWRO)事務局長
10 カレン・ジョンソン/公務・民間サービス労組(PCS)活動家
11 ドミニク・パーソンズ/UNITE労組 活動家
12 ダシュティ・ジャマール/国際イラク難民連盟(IFIR)事務局長

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