2024年01月05日 1804号

【目をそむけるな!/日本政府は虐殺反対の立場に立て/外務省に抗議行動】

 パレスチナ・ガザ地区の死者数が2万人(うち子どもは8千人)を超えた12月22日、厳寒の中、「パレスチナに平和を緊急行動」に500人が結集。外務省と対峙した。総がかり行動実行委員会高田健さんは、外務大臣宛「イスラエルのジェノサイドと蛮行を直ちにやめさせる行動を求める」要請書の受け取りを外務省が拒否したことを糾弾した。

 要請は4項目。(1)国連安保理停戦決議採択に向け、拒否権行使しないよう米国を説得すること(2)国際刑事裁判所(ICC)があらゆる戦争犯罪者を調査し、容疑者を起訴するため必要な支援を行うこと(3)「日・イスラエル投資協定」を破棄し、「日・イスラエル経済連携協定に関する共同研究」を停止すること(4)「日本国防衛省とイスラエル国防省との間の防衛交流に関する覚書」を破棄すること―だ。

 二人の若いパレスチナ人女性のスピーチが胸に迫る。

 「5才の時のこと、男の子が治安部隊に撃たれ父親の膝に横たわる実況中継を覚えています。父親も報道も嘘≠ニしたイスラエル。真実を隠す嘘は抑圧のツールです。学び続けて下さい。すべての人が自由でなければ誰も自由ではない。Free Free Palestine!」。

 「1948年、シオニストが住民を殺し家に火をつける。1才の子を抱き何か月もの旅の果てにたどり着いたガザ地区。それが私のおばあちゃんです。何度も諦めず、自分の物語を語ってきたパレスチナの人びと。今度こそ、解決策を導きたい」と涙で絶句した。

 作家の松下新土(しんど)さんは「言葉がない。恥知らずな人間に怒りを感じる。イスラエル軍事企業と提携する伊藤忠アビエーション、日本エヤークラフトサプライに圧力をかける行動もしている。力を貸して下さい。目を背けるな!」と叫んだ。



 イスラエル最大の軍需企業エルビットシステムズに抗議する国際行動デーの12月21日、東京・青山の伊藤忠商事本社前でも「虐殺兵器製造会社と手を切れ」とアクション。

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