2024年01月19日 1805号

【みるよむ(679)2024年1月6日配信/奄美大島 日米合同軍事訓練と自衛隊統合演習の島/2023ZENKOスピーキングツアーより】

 12月2日、ZENKOスピーキングツアー大阪集会(河内長野市)に城村(じょうむら)典文さん(戦争のための自衛隊配備に反対する奄美ネット代表)がオンライン参加し、「たび重なる日米合同軍事訓練と自衛隊統合演習の島」と題して講演した。

 城村さんは冒頭、3日前の11月29日に起きた屋久島近海での米軍オスプレイ墜落事故を報じる地元各紙を示した。どれも1面トップだ。米軍は事故直後に奄美空港にオスプレイ2機を飛来させた。事故への怒りと不安が伝わってくる。

 奄美大島ではこの数年、次々と自衛隊基地が作られ拡張されている。山をくりぬいて横10b、奥行100bの弾薬庫が3本掘られた。4、5本目は奥行き250bにもなる予定だ。「日本一大きな弾薬庫」と言う。

 日米合同軍事訓練オリエントシールド(2023年9月)には横須賀のノースドックから揚陸艇が名瀬港に送り込まれた。陸揚げされたのが、ウクライナで使われている高性能ミサイルのハイマース。地元業者のトレーラーを使い、中学校や病院の見える公道を通って奄美基地に運び込まれた。

 自衛隊は、最新式のミサイル戦車や大型輸送ヘリCH57も投入している。市の運動公園まで軍事物資の集積場に利用された。

軍事化に毎回の抗議行動

 日米合同訓練アイアンフィスト(23年2〜3月)ではオスプレイが負傷した自衛隊員を運ぶ訓練を行った。奄美大島近くの徳之島には、自衛隊の水陸機動団(日本版海兵隊)が上陸作戦訓練を実施。鉄条網や鉄筋を海岸に並べ、まさに実戦さながらだ。

 島々は軍事要塞化や戦闘訓練の最前線とされている。

 戦争へのこの動きに対し、城村さんたちは奄美大島でも徳之島でも毎回抗議行動を展開している。沖縄ー全国の軍事化・ミサイル要塞化阻止と結んで闘いを強めなければならない。

(イラク平和テレビ局in Japan代表・森文洋)

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